「ラビ〜!」
「…あれ?何かの幻覚が見えるさ…
ラビッ!
「…!?



「なぁんだ〜。もう任務終わっちゃったのか」

応援に来たのに、と唇を尖らせるは可愛い。
ホント可愛い。

実ははラビの彼女だったりする。
回りには内緒だけれど。

「ま、安全にこした事は無いかな!
帰ろうか!」

ぎゅう、とラビの手を握って、は歩き出す。

「え、ちょ(手!手!)」

は気にした様子も無く、淡々と歩く。
は意外と背が高い。

アレンなんか、身長を気にして牛乳を飲んでいたはず。
でも残念だったさ、もうオレの彼女だもんねー。











今までキスしたことが一度も無い。
いや、キスするのが恋人同士ってワケじゃないけどさ、
やっぱり、こう、ほら
あー、やっぱり好きだから!

〜っ
「?」

は一人もだえているラビを首を傾げてみる。

「どうしたの、ラビ。頭痛い?」
へっ!?あ、ああなんでも無いさ」

…まともにの顔が見れない。
視線がの目から下へと下がってしまう。

!前向け!
「え、ええ!?
いいから!
「え、どうしたのラビ!私の顔になんかついてる!?

いや、いつもどおり可愛いお顔デス。

お願いさ!
「わ、分かった…」

ラビはふぅ、と息を吐く。

「ねぇ、ラビー」

は前を向いたままラビに問い掛ける。

「浮気しなかった〜?」
ぶっ!
「…その反応は
もしかしてしたの?
「いやっ、誤解さ!
「…なんかますます怪しい」

ラビの焦る様子を横目に、の顔は悪戯っぽく笑っていた、
そう、わざとそう言葉をかけていたのだった。

「別に、綺麗なお姉さんが居たとかじゃなくて!…じゃなくて!


…なんか。





本当に浮気してるんじゃ…(そう思えてきた)





ハッ!いけない!
話題変えよう!

「「ラビ/」」

…ん?

「何?ラビ」
「いや、こそ何?」
いや、ラビ先いいなよ
いいって、先に言えよ

………

「「ぷっ!」」

同時に噴出す。

「いつまで言い合ってるつもりだろうね、私たち」
「そうさね」

くだらなくて、おかしくて。

「ねぇーラビさん」
「なんですかーさん」

ふざけた会話。

私の事好きですかー
はーい
愛してますかー
はーい
浮気してますかー
はーい
「…
っじゃねぇさ!間違えた!
「ふふ、分かってるよ〜」

握る手に力をこめて。

「うさぎさん」
「…ウサギってオレの事?」
「うん(きっぱり)」
「即答さね…」

駅のホームが見える。

「貴方のながーい耳は、私の声が聞こえてますか?」
「…聞こえてるさ」
「貴方の赤ーい目は、私が見えてますか?」
「見えてるさ」
「貴方の小さな口は…」










ちう










”私と喋って、私の名前を呼んで、私とキスしていますか”

YESorYES?
(…もちろん)