「あ、六道くん、おはよー」
「クフフ、おはようございます。
今日も可愛らしいですね」
「うわ、ありがとー」
教室で穏やかに挨拶をする男女二人。
実に微笑ましい光景である…が。
★
「あっ、六道くん、次保健体育だって」
少女は少年…六道骸にかけより、肩を軽く叩く。
「え、そうなんですか?」
「うん、体育だったけど雨になっちゃったし体育館使えないんだってさ」
「そうなんですか、有難う御座います。
時に。一緒に保健室へ行きませんか?」
…!本性でたな!
「何で?」
「いえ、実践がいいかと…」
「…はい?」
「いえ!まだ早いですよねクフフフフフ」
「(…なんか今変態臭い言葉が聞こえたけど気のせいだよね!)」
気付いて!
さん気付いて!
★★
おっと、さっきからちゃちゃを入れている俺の名前は、
に恋するしがない男子生徒Aである。
名前は恥さらしになるので言わないでおこう。
とりあえず俺はさんを魔の手(六道)から救うために
一時も目を離さない。そこ、変態とか言うな。
あいつにくらべれば俺らの変態度なんてカワイイもんだ。
さんは基本的骸=優しいと信じきっているが
それは間違いだ。気付いて!さん!
ほら…また!
「おや、、埃がついてます」
「え、どこ?」
「ここですけど」
…あいつうううううううう
さりげなく胸触りやがった!てんめぇぇええええええええ
「(…今六道くん胸触った?…気のせいだよね!)」
さんんん!!!!(泣)
★★★
「、これあげます」
「え、ありがとー」
ハロー諸君。
俺は現在昼飯をつつきながらさんを見守っている。
いつもは六道が嫌がるさんを無理やり(※嫌がってません)
屋上に連れて行ってるのだけれど今日はご生憎さま、
雨が降っている。
ちなみに今六道はさんにウインナーを…ぉおおおおお!?
「えーと、六道君?フォークから外してくれない?」
「いえいえ」
「えーと…」
おまっ、さん嫌がってるだろうが!
「う…じゃあ頂きます」
「クフフどうぞ」
ああああああああああああ
さんがウインナーをくわえる姿は…可愛くってアレでした…(がっくり)
★★★★
「〜であって、」
現在国語の授業中だ。
昼飯後だからクラスが眠そうにだらけているが
俺の目線はいつでもさんのほうだ。
ちなみにさんは寝ている。
教科書をたてて寝ている。ベタだ。
…かわいい。
「!」
あっ…六道てめっ…!!
六道の席はさんの隣だ。
ということはめちゃめちゃいいポジションなのである。
ちなみにアイツは…
さんのちらちら見える太もも堪能してやがる…!!!
あいつ魔性の変態だな!(※人のこといえない)
「…んっ」
「クハー!!!!」
「(ビクッ)どっ、どうした六道!」
…アホだろ。
アイツアホだろ。
先生ビビッてるじゃん…
というかさんも訳分からない顔してるじゃん…
★★★★★
「じゃあね!」
「(さんが俺に挨拶を…!!)
お、おう!じゃあな!」
「うん、ばいばーい」
ラッキーだ。今日なら隕石が振ってきても平然としていられると思う。
…いや、あくまで例えだが。
「クフフフフフッ」
「(びくっ)」
…何あいつ笑ってんだ。
本当、アイツヤバいよな、顔は良いけど。
「さ…を…おい…ましょう…ね」
クラスのざわめきでアイツの声は途切れ途切れだったが俺には聞こえた。
”さあ、を追いましょうかね”
お前…それストーカーァァァァァ!
ああ、今日も俺の苦労は絶えない。
以上、すれ違いの
現場から
お送りしました。
(終わり!)
★★★★★★