「私のニーソックスが前日無くなりました。
出・せ?(にぃっこり)
「…知りません(目線を逸らす)
「…










嘘付けー!!!!

私のお気に入りのニーソックス…赤と黒のボーダーのアリスデザイン…

出せェェェェェ!!
嫌ですゥゥゥゥ!!!
盗んだって認めてんじゃねーか!

取り合えず追いかけっこが始まった。











「犬ちゃん!ここら辺でパイナッポー見なかった?」
「ぱいなっぽーれすか?」
「うん」
「…ん〜見てないれす」
「そっかありがと!」

私はソファーに座っているちくに話し掛ける。

「ちく!パイナッポー見てない?」
「…骸様?」
「うん」
「…見てないけど」
「そう」

全く何処へいったんだ。


その時千種と犬はこそこそと話していた。

「(なんで釘バットもってんの?)」
「(さぁ?どうせ骸様が何かしたんでしょ)」

千種大当たり。





ちっ。何処よ!







「…さぁ観念して返せ」
「…嫌です」
てんめー!この野郎!この期に及んでまだ粘るか!
当たり前でしょう!

釘バットの先には血液。
ちなみに骸の頭部からもだらだらと血は流れている。

「大体アンタニーソックスって!
どんだけマニアックなのよ!
変態!

「(ぞくぞくっ!いいじゃないですかニーソックス!妄想が広がるじゃないですか!
絶対領域とか!
ウゼェェェェェ!!!
「ウザくないです!大体はSですか!?
僕もSなんですが…クフフが望むならMにもなれますよ!SMプレイしましょうか!
話逸らすな!つーかお前本当にマニアックだな!この変態!
誉め言葉です!
しまったァ!

取り合えずは溜め息を吐くと

「…もういいや。新しいの買う」
「そうですか、そうしたらいいですね」
お前のせいだよ!
まぁどっちにしろまた盗みますけど
予告すんなァァァァァ!





とりあえず苛付いたのでもう一発釘バットで殴りました。
てへ☆







とんとんとんとん。

「…」

今は千種とご飯作ってるんだけど……
…なんていうかニーソックスが気になる。

きっぱり諦めたはいいけど、アレは無いデザインだったし…
もう履き慣れてたから…。

「気になる?」
「…まぁ」

どうせあの変態の事だから…否、考えるのやめよう。

「…やっぱり」
「?」










取り戻しに行く!












さぁ返せ!
嫌だとさっきも言ったでしょう!大体諦めたんじゃなかったんですか!
「やっぱり返して欲しいの!」

骸の部屋のドアの前で通せんぼする骸を押しのけ、勢いで部屋に転がり込む。

あっ!
「ふっ」

部屋は意外と綺麗だった。
ふむ、変態にしてはいい趣味だ。

「どこだ〜?」

置いてあった棚の引出しを引いてみた。
ら、





ひいいいいぃぃぃ!!!!





ぬ、盗み撮り写真が。
ここまで来るとなんかキモい。

「なにアンタとってんのよ!」

一枚掴んでぴらりと骸の目の前に突きつける。

「ああ…それは一番いいショットですね
は!?(写真を見て)………(絶句)

とりあえず、ロープで縛って殴った。

「クフフ…束縛プレイですか…ガッ!
「喋んな!」

とりあえず、腹を蹴って転がしておいた。
ハァハァ」とか聞こえるけど気のせいだな。うん。

「ここかな」

クローゼットっぽいものを開ける。





ぼたっ





…!!!あ、あたしのキャミ!?
「クフフ」
てんめーさっきからマニアックなんだよォォォォォ!!!

キャミとかニーソとか!
でも良く見ると…

「あ、あたしのニーソックス…」

私はアリスが大好きで、それ系の服は多い。
さっきのキャミだってトランプ柄。

うわぁぁぁ!!!あたしのニーソックスゥゥゥゥ!!!(感涙)

やっと出会えた、
私の大好きなニーソ!

抱きしめると早々に骸の部屋を出た。





あ、勿論縛ったまんまでね☆







次の日、手に痣のついた骸がやつれた顔
起きてきたけど、私は何にも知らないって顔してた。






(私を怒らせると怖いんだから!)