「あージメジメする…気持ち悪いびょん…」
「ですよねー」
「そうですね…」
「…」
上から犬、、骸、千種。
今は昼食中。
「カビとかあっからなー今日パンにカビ生えてた」
「今食事中なのでやめてください」
と骸の脱力的な漫才が行われるもののクラスは一向にこの雨のようにジメジメしていた。
「もうやる気でなーい…」
「良かったじゃん中本、お前の好きな坂田銀時さんみたいになれっぞ」
「ウソマジで!?」
くだらない。
そうクラスが思いつつも中本はテンション上がった!と叫び、パンをくわえた。
「はーぁ。最初のうちは雨もいいとか思ってたんだけどなー」
「…洗濯物乾かないし」
「え、何柿本、お前ちゃんと家事とかやってるんだ」
そう言ってが笑うと、じとっとした目で千種が睨む。
「ぼ、僕もちゃんとやってますよ!」
「え、何でそこで張り合うの」
「…骸様は料理が…」
まずいのか。
最後のほうを濁らせた千種の言葉にクラスの心は一致する。
この際、骸様と言う呼び方はどうでもいいらしい。
「そーなんだー!てか骸料理できなきゃな今の男は!」
「う…」
勝ち誇ったような笑みを浮かべる。
「あ、やべもうすぐ昼食時間終わっちゃうじゃん」
「ちょ、早く言うれすよ!」
「いて!背中叩くな!」
皆はっとしたように食べる速度を速めたのだった。
雨粒の音
いっそう、激しくなった気がした。