いつから?
きっと初めから。
分からない。
自分を見てほしいのか、違うのか。
……やはり自分も人間だと感じる。
どこか、満たしたい欲があるのだろう。
目の前にいる先生を見遣り、声をかける。
何かを、帳簿に書き込んでいた。
「先生」
「ん?」
「明日ですね、合唱祭」
「ああ、そうだなー。結構皆頑張ったからなぁ……
課題曲が違うのだったのはショックだったみたいだけど」
そう、僕のクラスは、課題曲が望んだものと違う。
他のクラスと被ってしまって、ジャンケンで決める事となり。
そして、負けてしまった。
先生は苦笑しながら、ペンをくるくると回す。
「まぁ、その分頑張るって言ってたしな」
「そうですね」
男女の衝突もあった。
やる気をなくす者もいた。
しかし、元がいいクラスだ。
今は綺麗に纏まっている。
ふと、時々、思う。
血にまみれた自分が、こんな場所にいていいのか、と。
世界と僕
「……骸?」