朝。
目を覚まして、少女はゆっくりと状況を把握しながら「……おはよう御座います
とあくまで冷静に対処する。

「骸さん邪魔です退いて」
「クフフッ照れてるんですね」





違う





ゲシッ






グハアアッ…ッウウ

無表情で骸の下半身(一部)を思い切り蹴った少女。名をという。
そのまま、ふう、と息をはいてはドアを開け、千種達の元へと向かった。






「(なんでうちの主は朝からああなんだ…)」

そう、思いながら。

*****

しゃこしゃこ、と口の中を動く棒。





クフフ…、歯磨き姿も可愛いです…!!





「…そんなの見ても、つまらないですよ」

ふと、鏡に映った骸を見てそう返す。

「エロい…エロいです!その口端から少し出ている白いあw」
「ああ」

口端から少し出ていた歯磨き粉の泡をごし、とぬぐう。

ああああああああああ何やってるんですか
折角上手くもうs…いえ想像できていたのに!

何をですか





ぶちゅ





鬼気迫る顔で、がばっ!と肩を掴んだ骸の顔にチューブを思い切り掴んで
冷静につっこみながらは歯磨き粉をかける。

ちょっ、!め、目にしみっ…
自業自得という言葉をご存知ですか骸さん

OTLの形で悶絶する骸の背中をげし、と
一度蹴ってからは口をゆすいでその場を去った。





…なので骸が「…SMもいいですね…クハハッ!」等と
ほざいていた事はも知らない。

*****

「…骸さん、なぜいるんです」
「クッハー!やっぱりは制服が似合いますね!」
「授業中です骸様」
「黙りなさい千種!」
骸さんも黙ってください

何故か教室に骸がやってきた。

は今日何度目か分からない溜め息をつき、諦めて前を向く。
一言、「先生、すいません。授業続行してください」と言って。

が謝る事は無いんですよ!」

?返事をしてください!シカトですか!?
「…………先生

がた、と席を立って無表情のまま頭を下げて
「調子が悪いので保健室に行ってきます」とつげたのだった。

保健室でヤるんですか!?クッハードラマティックですね!
何をですか骸さん。とりあえずついてきてください。
そして喋らないでください」

むんず、と骸の手首をは握って歩き出す。

「今日の大胆ですね…!!そんなに急かさなくても!」
「いいかげんにしてください。
そして喋らないでください」
「クフフクーデレですね…いたたたたた!!強いです!
「クーデレってクールでデレデレでしょう。私はデレてません

ぎゅうううとが手首を握る力を強める。
その所為で骨がみしみしと音を立てている。

「おや、何故知ってるんですか?
あっそうだ、今日僕SMもいいと思ったんですよ!
相手ならMにもなれます!」
「もうM(むくろ)ですよ。それと骸さんが何回も言うので覚えました」
「クッハー!女王様ですね!」
違う気がします

すたすたと階段を上る
骸は花を散らしながらに引っ張られていく。

「おや…?屋上ですか…















ハッ!もしや、は屋外が好きなんですか!?
死んでください骸さん
クハハハハッ!そうと決まれば早く行きましょう!
制服で屋外!ドキドキシチュエーション!」


逆に骸に手首を握られる形になったは小さく掠れた声を出す。
無表情の顔を少しゆがめてきっ、と目つきを鋭くする。





骸がただ煩かったから屋上に連れて行こうと思っただけなのだが。










ガッ!










がっ!


ガガガガガガガガッ

思い切り振り上げた白くて肉つきの良い細めのの足は
思い切り骸の顔に叩き込まれ、そのまま足を階段のほうに動かしたため、
骸は階段から落ちていく結果となった。

骸の頭から血が流れているがは「骸さんなら殺しても死なないだろう」と
勝手に決め付けふう、と息を吐いた。

…クフ…フ





は落ちてもなおだらしない顔をして笑い、ぴくぴくと動く骸に
鳥肌を立たせて、これ異常ないまでに無表情の顔をゆがめて















気持ち悪いっ

と言い放ったのだった。










ーの
(これじゃあわらえるものもわらえないわ!)





Thank you!
(相互有難う御座いました!)