心臓ばっくばくなんだぜ!(おま)

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜


私の紹介が終わって。

ちょっとしてから
キーンコーンカーンコーンというありきたりな音が聞こえて。










人が集まってきました☆(ワォ)










「ねぇねぇ、さんってどこから来たの?」
「頭いい?」
「何で転校してきたの?」
「漫画好き?」
好きです!

あっ、やっべ漫画に対しての問いだけきっちり返事返しちゃったよ
みんな可愛いね!(にっこり)

「えっとで良いです!よろしくー!」

ぐっ、と右手を握って少し突き上げると笑われた。
さんって面白いねー」だって!

で良いってばお嬢さん!(やめれ)

「あ、私、針金屋ちまって言うの!よろしくね?」
「あ、うんよろしく!」

大きなどんぐり目。
小さな背。
さっき漫画好き?って聞いてきた子だ!






あああああああああむっちゃカワイイ!(黙れ)





「それはそうとちま、嫁にこないかい?
「嫁?おもしろいねー!」
「わーい光栄です!」

ふふ、と可愛らしく笑うちまに私も笑いかけて、
ふと、後ろを向くと。










なんかむっちゃこっち睨んでる子が居ました☆










………☆じゃねぇえええええ!!!!!
ちょっ、コワ!すぐ視線逸らしちゃったけど!

はーい先生!嫌な予感がするよ!
そうだねワトソン君!(落ち着け)

どうしたの
「いやいやいや。あ、そういえばちまの名字変わってるねー
いいなぁそういうの」

とりあえず気を紛らわすために他の話を振って
ちまと笑いつつ話をした。

分かった事。





ちま可愛い。(まだ言うか)




















ちょっときいてんの?

聞いてます!ただちょっとちまの可愛さを思い出してただけで!(聞いてねぇ)





さっきの睨んでた女の子、山田さんって言うんだってーへー。
なんで知ったか?










だって今絶好調にリンチ受けてますから☆
…………わらえねぇえええええええええええええ!!!!!!!!

ちょっねぇ俺なんかした?
ねぇちょっと!

「何で…」
転校生だからっていきがってもらっちゃ困るのよ





おまああああああああああ!!!!!!!





完璧に関係ねぇ!何このベタな展開!少女漫画か!
やめてよちょっと落ち着いて話し合おうぜ!
山田さん以外に女子5人。わーいピンチピンチー
本当止めてくっれ…!!!(お前が落ち着け)

軽く蹴られたり、平手打ちとかそんなところだ。良かった良かった。
あ、いや良くないけど。

やっぱり思いっきり手を下すのは怖いんだろうなぁ。
普通の子だろうし。いや、普通の子はリンチしないけど。うん。

イライラする…つまんない…だからこそこんな事止められる訳ないわ
「(完璧に自分の事情です隊長!)」

最近よく苛められる…!!!何コレ。厄日?(違)
畜生、しょうがねぇ

あっ、先生!
え!?





逃げるが勝ちィイイイイイイイイ!!!!!





「あっ、ちょっと待ちなさいよ!」
うっせー!待てと言われてまつヤツいねぇよ!
てかあなたの所為で私はだんだん男みたいな口調になっちゃってくじゃないか
バカヤロォオオオオオ!!!

言いたい事だけ言って逃げた。
ああ、愛しのマイエンジェルちま、待っててね!(やめれ)


そして私のスキル「逃亡」なめんなよ!(ダサい)




















帰り道。

ちまと一緒に帰る約束してたんだよねー
まぁあの後からちょっと痛い視線は感じるがな!(うわぁ)

校門はまだ少し後ろにある。

「いやーちまも家の方向同じだったとは!いっつも帰れるね一緒に!」
「そうね!」
「あ、そういや今日リンチ受けました」


ごめんさらっと言わないといい辛いんだ!
ごめんね今日の昼飯パンだったみたいな感じで!(軽)

「ええっ、嘘大丈夫!?」
もうお前可愛いー大丈夫ー

あたまを撫で撫でしてやる。
可愛いなー可愛いなーちっちゃい犬みたいー(失礼)

「…もしかして、山田さん?」

「やっぱり…前に…」

私も、と呟いた声はしっかり耳に入った。


マママママママジ?ちょっ、怪我とか残ってない?
ちくしょおおおおお俺の大事な娘をおお!!!

「ぷ…ずっと思ってたけど、って本当、面白い」

私、の娘でも良いかも、と笑うちまにストラーイク。

「そういや、ちまって漫画好きなの?」
「うん!」
「私もすきー面白いよね漫画は!」
は他に何か好きなものある?」
「ゲームとか…アニメも好き…てかすいませんオタトークで」
「ううん、私もそんなもんだよ!ゲームかぁ…音ゲーくらいならやるなぁ」
「あ、じゃあポップン知ってる?」
「うん!あれ楽しいよね!キャラが、」

元の世界にいた友達もこんな感じだったなぁ。

「…私」
「ん?」
「今までこうやって話合う人少なかったから…嬉しい

はにかんだちまについつい抱きついた私は悪くないと思う。(おま)























この自動販売機、朝飲もうと思ってたやつだ。

「あ、お茶でも買うの?」
「んーなんかジュースのみたい」

ペットボトルのやつ。そう付け加えてから、私はちまに向き直る。

「奢ったげる。何がいい?」
「え、うぇえ!?い、いいよ!」
「(うぇえ、って…)いーのいーの。何が良い?」
「う…………クリームソーダ
「りょーかい」

可愛いの選ぶなあ、と思いつつお金を入れてボタンを押す。
ごとん、と落ちる音がして其れを取り出して、自分のぶんも買う。

「はいどーぞ」
「ありがと」

ぷしゅ、という音がちまのほうからした。

私はキャップをひねってそして足を大きく開き、
腰に手を当ててぐいっと、飲む。






つまり、銭湯あがりの牛乳のみである。





ぷはぁ!

なんか青春ぽいぞ。青春飲料水CMみたいだぞ。(何それ)

よし!歩くのを続けるぞ!家までもう少しだちま隊長!
「…っふふ。はーい!がんばりましょう副隊長!

二人でペットボトルを片手に持ったまま笑いながら帰った。






























2008.4.10