正直言わせてもらう。

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜











生MZDは非常にめんこい!





またもたじろぐMZDに、私は何か犯罪を犯しそうだった。(気持ち悪い)
訝しげに、MZDが口を開く。

な、何でオレの名前……





えーと。





「……さっき私、イッちゃってる人みたいな説明しましたよね?
実は私の世界で、MZD…は、有名人だったので知ってました」





さり気に呼び捨て。
まさかMZDに会えるとは。さっき唇触っちゃったよむふううううう!!!





感触?
子供らしく柔らかかったけど?(聞いてない)





「そ、そうなのか?」
「ええ」

MZDはやっぱりこっちの世界の事知らないのねゲフン!





…しかし、若干にやけの混じった顔をするMZDに、私はカメラがほしいなぁと
淡々と思ったのでありました、まる。

さて。





「ま、じゃあ出て行きますね」
「ちょ、ちょっと待て!
ぐえ





服の襟を咄嗟に引っ張られた。





ごちおん、と音がして、私は強かに頭を打ちつけた。
オイ、オレの頭は金槌じゃないんだぜ?





床でイモムシのごとく悶絶する私に、MZDは膝を付いてここ重要!
私の顔を覗き込んだ。





「あー…わりぃ」
「いえ…(ハァハァハァMZDの膝小僧ハァハァ)」





思わず脳内で(´Д`;)が再生される程に私は萌えた。
ロリコンを舐めたらアカン、ゼッタイ。





「…んで?何でしょう?」

床にごろんと転がったまま、MZDの顔を見上げる。
MZDは顔を手で覆いながら、あー、とかうー、とか言っていた。





「…」





…今私が思ったことは、嫌われてなくてよかったなぁであった。
随分とめでたい頭である。










なんとなーく、MZDは何を言いたいのか分かったので、私から助け舟を出した。

「どんな事で皆さんに知られてたか、教えてあげましょうか?」

「あ、でも交換条件」





私家無いんで、物件一緒に探してください。




















「じゃ、これで」
おう♪





…と、台詞からも分かる通り、神様は大変満足して去っていきました。
ひっさびさに喋りつくしたよ私…。
何あの子。人を疑うって事を知らないのか…。

まぁ、救われましたが。



分かれた公園の目の前には、先ほど(神様特権で)契約してきたアパート。
手には銀色に鈍く光る鍵。





「…かえっか





新しい、我が家に。




















くはー…

ご飯で満腹して、今は満天の星空を眺め中です。
どこぞの馬鹿が、大音量で音楽を流して車を走らせていた。

今日はMZDと家探しと言う名のデートに付き合ってもらったしな。





「…うむ





なんとなく、一人で喋っているのが虚しくなった。
これが寂しいというヤツだねフフン。

空は星が綺麗だったのだ、が。










どうやら私の世界と若干違うようである。
星座が全く分からなかった。










「…どうしようかな










今までもこんな事あったし、今更どうしようとか思ってないけど。
なんとなーく、被害者ぶりたくて、どうしようかなと呟いてみた。

…。





あー、もう、





感傷的になりすぎだぜ、自分。





頭を掻き毟って、とりあえずニート勘弁、とか思っていた。
まぁ今までNEETくらい数えるほどやってきたわけですが。





私って大人しくないんだなぁ。





ストレスたまってんのかな





腹の底でうずく、小さな期待に頬を緩め。










とりあえず明日は求人誌を貰ってこなきゃな、と思った(雰囲気ぶち壊し)






























2009.4.27