すいませんでした…!!!

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜





がしゃんっ





「うわっ…あちちちちちちち!

あつっあつ!(黙れ)
熱い!何コレ!味噌汁!?


ちょ、わかめくっ付くな熱い!

「あっ、ちょ、もう涙出てきた!」
「……………………あんた誰?
「あつぁ…え、あ…あれ…










※カッコいいお兄さん(そこはかとなく見覚えがある)食事中










「…すいまっせんしたァアアアアァァァァァ!!!

とりあえずわかめをつけたままジャンピング土下座。
あれ、こんなスキルつかえたんだ(黙れ)

てかどうしよう…味噌汁が…じゃない、
これで怒られて「てんめ死ねやァアアア」みたいな
シチュエーションになったら…!!!





どうしよう…!!!(お前の頭がどうしよう)





「え、あ、いや、いーけど」
えっ…!!

お兄さん…!!!

いい人ですね…!!!ちょっと私涙ぽろりといきそうになりました…!!

前の世界では可愛らしくもサディスティックな少年がいたのだよ…!!
もうこの普通の優しさが体に染み渡る…!!


「うん、いいけど…なんで落ちてきたの?」
「…あー

とりあえず、説明させていただきます。




















「…という訳なんですね」
「…それでか。落っこちてきたの」
味噌汁を無駄に…いえ…





ご飯中本当に失礼いたしました…!!!!!!

とりあえず土下座。
もう自分のふがいなさに拍手を送りたくなってきた…!!

「いいって」
「ちょ、もう本当すいませんでした…」

顔を上げて、かっこいいお兄さんの顔を見る。










ぶっちゃけ、この人一目連じゃん。










まさか地獄少女の世界…
というか、普通に生活してるってことはアニメ最終回後か…?

「それで、この後、えーと…」
「あ、です」
さんは、どうするの?」

でいいって…!!!(お前)

「えーと…とりあえず家を作って暮らして、
んで、次の世界に飛ぶまで待ちますかね?」
ぷっ






何故そこで笑う。





じとっと見つめていると「あ、ごめん」と言ってこっちを向く。

「なんか、普通の人生設計図みたいだったからさ。





それはそうと、家を作るんだったら、ここ、すまない?」
「…わんもあぷりーず
っく…だか、ら。ここ、住まない、て…くく

また笑われとるがな。
私なんて詰まらない人間なんだよーだから笑うのやめよう、ね!(いい笑顔で)

「いいいいいいいんですか!?」
「いいってば」
「いやいやいや、お兄さん危ないですよ!
てかしんじてるんですか!?」

危ないって言うのは貞操も含めてだy(おま)
うん、だから、ほら、ね!

「だって嘘じゃないだろ。
それに結構体力自信有るから」





何この人…!!!

正座のまま太ももに置いた手をぎゅう、と握って
顔を俯かせる。





口、もごもごするんだけど。
嬉しいのか、恥ずかしいのか、泣きそうなのか。





「いい人すぎるんですってば…」
「そう?
だって一人暮らしは意外と寂しいし」

笑ってる(と思う)連さんが私の頭にぽん、と手を置く。

「…はずかしー

顔熱いよーこんなの久しぶりだよー





「俺、石元連。よろしくね」
「…私、でいいですから」
「うん、ちゃんね」





ちゃんづけ…あ、ダメだやっぱり恥ずかしい…ッ!!(おま)




















「いってきまーす」
「はーい」

手をひらひらと振る連さん。
お兄ちゃんみてぇ…!!!
お兄ちゃん萌え?(やめれ)











結局この世界で学校に行くことにした。
ちなみに転校生扱い。

ローファーで、ふらりふらりとのろのろ行く。

「(あー自動販売機)」

久々になんか味ついたもんのみたいなぁ。
お茶とかじゃない、コーラとか、ポカリとか…
ああいうの時々飲むとちょっと度を越しちゃうんだよねぇ。

「とりあえず帰りに買おうっと」





友達できると良いなー。
そう思ってかばんからヘッドホンを出して耳にかけた。










ロックの跳ねる音が青い空に浮かんで消えていった。
































2008.4.8