……?

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜





「……んが





鼻が詰まっているらしい。
間抜けな声が出て、緩く顔を顰める。





「……あっれー





ここはどこですか☆





……いかん、寝起きで☆の位置可笑しい。
とりあえず起きよーぜ。
……さむ。





体に掛かる布団は、表面だけがそっけなく冷たい。
上体を起こして……っと。





「この部屋は、と」「……」「……視線が合う。





小宇宙をとじこめたような、きゅるりとした目。
全体的に白くて、はかない印象を与えるその人は。











「っ、有希ぃぃ!!!!!!










ワテクシ、生まれて初めてルパンジャンプを体現しましたキャッホオオオオ!!!




















その後、有希を思う存分ぐりぐりして、(力加減はしたよ!
はっと我に返ったのは五分後でした。意外に早かったね!(遅い)

ていうか、前回来た時に有希にでこちゅーをして去っていくという
羞恥プレイを思い出し、頭が冷えました。むしろ凍った。

若干羞恥心で頬が熱いものの、有希は気にして無さそうなので(多分
さくさくっと話を進める。





「ごめん有希、私ここで寝てた?」
「そう」
「ぎゃー……。え、有希が運んだ?」
「正確には違う。だけどそう」





ふむ。
空間の再構成でも使ったのかな?

つうか私がどんなに駄目駄目でも、無垢な瞳で私を見てくる有希は可愛いよ食べていい?





……まぁ、冗談は置いといて。





「明日からまた学校?」

有希はこくりと頷く。





私の顔は、にやり、と歪んだ。





ふふふ……実は密かに。密かに!
この世界に来たらやりたいことがあったのだよ。

脳裏に、苦労人体質のあの人(お分かりですね?)を描く。





「よしよし、じゃあ明日は一緒に学校いこーぜ。
……っと、その前に、ご飯食べた?」





有希は首を振る。





「よし、じゃあつくろっと……」





キッチンを見てから、もう一度有希に振り返る。





数秒見詰め合って、私の頬が先に崩壊した。
へらっ、とだらしなく頬の筋肉が緩む。






あーもう、見てるだけで幸せになれるとか。
有希は本当、かわいいよね。うん。






うんうん
「……





独りで納得しながら、有希の頭を撫でる。
有希の髪からは、幸せの香りがした。






























2009.12.19