ふんふふーん(鼻歌)

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

「おおう」

手紙一杯…!!!
わ〜すげ〜

「なんですかそれ」
「ぐはっ」
「変な奇声を発さないで下さい」

びび、吃驚するじゃんか!お前気配消しすぎ!ヘタレビビリチキン

「て、手紙だけど」
「おや」

手紙ってことはアレかな
マダムの話か。おおう。

「じゃ、仕事戻るからね〜!」

そう言って、廊下を走っていった。





そして掃除をしていた数分後。
こちらにセバがやってきた。

「え、私もついてくの?」
「ええ」

てっきりお馬鹿トリオの世話をさせられるとばかり…!!(さり気に酷い)

「ま、いっか」

そう呟いて、セバの後についていった。




















「うぅ…」
「だ、大丈夫か、
「大丈夫です…」

馬車ってやっぱりちょっと揺れる。
もともと車とかでよく酔うのに、馬車だから余計に。

ゆっくり深呼吸をする。

「よし!」

大きな門をあけ、入っていく。


「あの4人もいないことですし静かに過ごせそうじゃありませんか」

ぐはっ、BLっぽい…
(おま)
「あの4人もいないことですし」だって!ぎゃあああああ!!(色気も無い)

私が悶えている間に、セバが扉をあける。


と、


「まったくこの家はドコにお茶しまってんのかしら」
「見あたらないねぇー」


ら、
劉キターーーーーーー!!!!(そこか)(マダムじゃないのか)
キタ!キタよコレ!
私は純日本人とか着物似合いそうな人とか黒髪は
萌えポイントなのォォォ!!!!(落ち着け)


…ふぅ。落ち着きを取り戻して。

「初めまして。新しく執事に為ったと言います」

軽く御辞儀。

「やーん、かわいい!シエル、もらっていい!?」
「(うぉ〜!!!ちょ、美人さん、胸が当たってるから!(軽くにやけ顔))」
「駄目だ」

…そんなやり取りを終えて。


「本日はジャクソンの「アールグレイ」をご用意致しました」

私暇じゃね?
ちなみにシエルの斜め後ろにいる。
しょうがないのできょろきょろと視線を動かす。
あ。グレッちゃんだ変な呼び方するな)。

カチャン!

「?」

音のほうに目を向けると、セバが尻撫でられてた。
ワォ。あ、いっけね別ジャンルもってきちゃった。
でもマダムの気持ちもわかるなぁ。
かっこいいもんねセバ。(どっちかってーとシエルとかが好きだけど





「切り裂きジャック」






ぐはっ!妄想とかイロイロしてる間に話進んでるんですが!
…切り裂きジャックか…
グレッちゃんだよね。後マダム。(グレッちゃん言うな

…なんか寂しいなぁ。
マダム好きだったし。

……ってわぁ!
ら、劉×シエル!シリアスぶち壊し
げへへ、萌える(最悪)

ぽけーっと幸せに浸って
少女漫画風だと、花を飛ばす行為をしていると、
肩をトントンと叩かれる。

「あ、セバ」
「何やってるんですか。行きますよ」

何って…ナニ?おま




















「葬儀屋?」

やってきました!
葬儀屋(アンダーテイカー)!
またの名を第二の萌えb(言わない)


うん。楽しみ。
うん。でも…でもさ…

「気持ち悪い…」

また酔った。
馬車っていう密閉された空間がいけないと思う!

「だ、大丈夫ですか?」
「う〜…ありがと…」

グレッちゃん優しいね!

ふう。
ちょっと楽になった。

「いるか
葬儀屋」

いるよ。(きっぱり)
ほら、なんかホラーっぽい感じに声が聞こえてくるじゃん。

ぎいいいぃ…





「よぅ〜こそ





伯爵…」


ゴメンちょっと怖いワ。
ホラーは駄目なんだもん。
意外と好きな萌えキャラだから大丈夫かと思ってたけど、
なんていうか棺の開く音でちょっとビビった。(ビビリチキン)

ん…でもやっぱ好きだなぁ
葬儀屋。
基本的に目がなんかなってるキャラは好きだ。
眼帯、包帯、オッドアイ、隠れてる、眼鏡…同志はいないですか!(何)

「はい」
「あ、ども」

お茶をもらった。
は内心テンションが10上がった。(RPGかよ)

はぁ。
なんか最近いろいろありすぎて病んでる気がする。
うん。はぁぁぁあああ〜(溜め息)

「前回はちょっとおまけしてあげたけど…
今回はサービスしないよ」

話進むの早いなぁ(泣)
アレ?なんか私影薄い?
いよっし!ここは!

「よし!私やる!」

大きく挙手。

…?」
「いいしょ、シエル?」

そう聞くとしぶしぶ頷いた。

「んじゃあさすがに恥ずかしいからちょっとでてって!」

は爽やかでやりきった笑顔でそう言った。





全員出てから一分後のこと。





しーん…

「おい…大丈夫なのか?」


シエルはセバに少し青い顔をして問いかけた。
時だった。










ガタッ
(看板がずれて)
ギャハハハ
(大爆笑)
ブフォッ
(笑いを我慢しようとしたが噴出す)
ア゛ハハハハ
(喉から笑う)
ヒィ〜
(笑いすぎて酸素足りない)
も…やめ…
(苦しい)











「…なんだ今の奇怪な音は」
「…笑い…でしょうか」

シエルは顔を引きつらせセバに問い掛けた。
その時、


ガチャッ


扉が開いた。

「あ〜!すっきりしたっ!入っていいよ〜」

その後は本気で不思議がられたと言う。




















「んじゃあ調べるか」

は馬車から降りて、伸びをしながら言った。

「そうですね」
「といっても私の空間の検索すれば一発だからやってあげよう」

「空間の検索!」と叫ぶと、
文字や時計の数字が回りから飛んできて、の頭へと吸い込まれる。

「…セバ、紙とペン」

千里のきっちりさによって完璧に記憶して、
書き込んでいく。

「おけおけ。出来たよセバ」
「…有難う御座います」

セバは紙を受け取る。
あごに手を当て、目を通していった。

そして、顔を上げた。

「では、帰りましょう」
「りょうか〜い」

そういって歩き始めた。

「セバ、今日の午後の紅茶どうしようか」
「そうですね」
「…洋梨とブラックベリーのコーンミールケーキ作ろう」
「ああ、それにしましょうか」
「…」
?」

はしゃがみ込む。

(気持ち、悪い

なんか…違和感がする

シリアスは似合わないのにな、と前髪をクシャリと握る。
の目には今、地面しか映らない。
影が出来て、暗い地面。

「…ごめん、いこっか」
「…」

セバは何も言わずに歩き出してくれた。

(ごめん、心配かけて)

なんか。
















泣きたくなってきたんだ。
意味もなく、ね。































2007.9.9