意外と楽だなぁ〜

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

「よろしくお願いします」
私は今目の前にいるカワキャラ…基シエルに挨拶中。

「分かった。だな?」
「はいシエル坊ちゃん」
「シエルでいい」
「はい(やったね!トリップの特権呼び捨て!ぐふふふふふ)」

美しく見える会話も、視点を変えれば、かなり複雑である。

「じゃ、セバスチャン、頼む」
「はい」




















「では、ここの掃除と…」
「はーい」

こんくらいなら楽勝。
意外と楽…





ズドォン!





ぐはっ

な、何の音!?
はっ!

もしや!

は音のほうへと走っていった。



















「オレのことも殺す気かッ」

!やっぱバルド!
てことはさっきのはフィニの馬鹿力のせいのアレか。

「どうしたんですか?」
「あ、

今私に気付いたのはメイリン。
さっきちょびっと会ったんだよね。

「誰ですか?」
「新しく入った執事のデース。フィニアンさんとバルドさんでしょ。
ところで何を?」
「ねずみを捕まえようとしてて…」

ほれ。見やがれ。

「とにかくあいつらに正面から挑んでもムダだ!」

トラブルに巻きこまれたくないので去ります。
じゃーねぇ最悪



















よし、終わった。
みよ、このピカピカ感を!

「ふふ」

ふははははは!)何を隠そう私は元の世界でも
掃除は得意なんだ!てか家事全般!
ウチはデカイ屋敷だったけど自分の部屋くらいは掃除した。
といっても部屋がいくつもあるんだけど。

「セバスチャンに次何やるか聞いてこようかな」

暇だし。
こういうときは自分からやるもんだろうけど
新人てことで許してくれるだろ、多分(ワォ)

「それじゃレッツラゴー…

広い廊下に虚しい声が響いた。
虚しっ。



















「セバ〜終わったんだけど」

そこ!私がセバって呼んだだけで馴れ馴れしいとか言わない!
馴れ馴れしいんです私は!最悪だな

「では次は…ああ、そういえば坊ちゃんが呼んでいましたよ」
「シエルが?」

なんでだろうか。
ま、いいか。



















「失礼しまーす」

あ、ノック忘れちゃった(おい)。





ガチャリ





「シエ…!!!

シエルが連れ去られそうに…
ぎゃーーーー!!あのシーンに遭遇しちまったァァァァァ!!
ええいヤケ!助けないとっ!


「シエルっ…」





ガン。





殴られた。
い…痛い…(泣)
二人居たのか…無念シリアスぶち壊し

ゆっくりと意識が遠のいてゆく気がした。




















…なんか聞こえるなぁ。
ああもう最悪だこんちくしょう。
悲劇のヒロインは似合わないんだよ…!!!
悲劇といってもバナナの皮ですべるようなもんで!





「可愛い飼い犬がちゃんと「とってこい」をできればいいがな」





この台詞は…シエルの微笑!?そっちかよ
じゃ、なかった、この後確か蹴られる…!!!

「ちぃ!」

あ、舌打ちが出来た。

声が聞こえた方に
思い切り身体をずらした。





ドカッ







いってぇぇぇぇぇ!!!(泣)
腹入った!これ腹に入ったよ!



いつつ…大丈夫だって…

よし…

空間の再構成!


あ〜痛み引いてく〜(ばばくさっ
でもこの後めっためたにまた蹴られるんだよね〜(泣)



















電話から悲鳴が聞こえる。
もうすぐかなぁ。

大丈夫か」
「へーき」

見た目は平気に見えないんだろうな…
するとシエルは笑い出した。

「どうやら「とってこい」は失敗したようだな」

出来ることなら煽らないで!チキン

あああまた足が!

とにかくシエルの盾になったけど何発か当たったみたい。
打ち所が悪かったのか気絶しちゃった…
あああ怖い!ヘタレビビリチキン

…セバの声聞こえるなぁ。
森川さん…げへ最悪





どうなさいました?





…セバ。
セバの、声だ。





セェバァー―――!!





愛の叫びだぁぁぁぁ!!!)(そしてぶち壊し

「……かしこまりました」

…良かった聞こえたっぽい。
あ、シエル目ぇ覚ました!

「だいじょぶ?シエル」
「ああ」

ほっとしたぁ〜。
これ以上蹴られないといいな!(泣)(ヘタレビビリチキン










セバ、はやくこーい!































2007.8.20