ご飯美味いなー

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

「で、ですね!」
「うん」

はいこんにちは。あ、いやこんばんはか。
あれから帰ってきてちまのこととか連さんに話した。





可愛いとか可愛いとか可愛いとかね!(可愛いしか無いだろ)





というか連さん本当お兄ちゃんみたいだ。
こんなかっけーお兄ちゃんいたらいいのに…

いやでも居たらいたでコンプレックスになってるかもしんないなぁ…
わたし顔普通だからね(泣)

「…連さん?」
「何?聞いてるよ?」
「いやぁ…楽しそうな顔してるなぁと…」

かっこいい顔がいつにも増してかっこよくて王子様みたいですね
と言ったら笑われた。

…いや、当たり前か。

「前まで話できなかったし。ちゃん居てくれてよかったかも」











鼻つーんてする…ヤバ…泣く…










えーとご馳走様でした!


とりあえず席を立って部屋を出る。





鼻を啜ると、すん、という音がして。

「ヤバ…ちょっと寂しい…」

またもやホームシックですかコノヤローと突っ込みつつ※一回目は黒執事
ぼろ、ぼろ、と出てくる涙は止まらない。

「(泣いてやらー…)」

我慢する必要なんて無いんだよね。うん。





ああ…元の世界で友達と話してたのも懐かしい。

原稿かくのに徹夜してたのも…

ボイスとろうとしたときに喉が痛くなったのも…

小説書いたときスランプで暴食したのも…

コスプレで衣装が速く届かなかった事も…










何だこの素敵☆腐ライフ。










オーノー。もっと無いのかよ私。いやいやある…

たまたま出てきたのがそれだったんだよ。
友達()から連想されたのがそれだったんだよ。

ちゃん?」
はひっ!(ビクッ)
「…泣いてる?

振り向いたら連さん。
綺麗な片目がこちらをじっと見ている。

「ホームシックです…色んなものに対して
「…そう」

ぽんぽん、と頭をなでてくれる連さんマジ優しい。
それはそうと、










………ちょっと気持ち悪くなってきた…(おま)










「ちょ、連さん本当すいません失礼します!






萌えるシチュだけれども!





どたどた、とトイレに一直線。
不安になった所為かなぁ…あはは。

うぇ…

汚い話だけど今日食べたものがでt(おま)
ああああああ脳内で林檎嬢の「病床パブリック」がなってる…サビのところ…

「大丈夫?」
「あ、はい…よく吐く体質なんで」

ドア越しに話し掛けてきた連さんに振り返ってドアに向かって返事をするも
う、と気持ち悪くなって吐いてしまう。辛いけど慣れた…





アレ?これ慣れるモンだっけ?(違います)





ぅ、げほっ

最後に咳を一つして、ふー…と息を吐く。
疲れたけど、さっきの気持ち悪さは無い。楽だわ。
口をぐい、と手の甲でぬぐう。口ゆすがな。

あーと声を出してみる。よし、かれてない。

がちゃ、とトイレのドアを開けて
口をゆすぎに行く。ついでに、顔もあらおっと…




















「はい」
「あ」

どうも、と言って頭を下げる。
ガラスのコップに透明な水。

口をつけてちびちびと飲む。

「はー…」
「大丈夫だった?」
「そうといえばそうですしそうでないといえばそうでないですね」

両手でコップを包み込む。
つめた…気持ちいい…(ちょ)

「もうすぐ、私は元の世界に帰るのかもしれませんね。
結構、寂しくなってきちゃったし」
「そっか…」

連さん寂しそうだな…まぁ一人暮らしに戻っちゃうし…
というか私みたいな煩いやつでも良かったんだ…





ちょっとこの…感動しそうです…





願い事が叶ってラッキーだったなぁ。
まぁ、人に言えない、うすーい願い事でしたけど。

そりゃあ、大変な事もあったけどさ。
それに対して、楽しい事とか、嬉しい事とか、テンションあがる事いっぱいあったし。
しみじみそう思う。





「…………………………ちゃん」
「はい?……もしや





真剣な顔で連さんが何かを切り出そうとしていたので
いやーな予感に顔を引きつらせつつ、
自分の手を見た。










わーい透けてるー☆(痛)

「…来てまだ2日目なのに何時にもまして嫌がらせくさい…
「…」

連さんが苦笑する。





「んじゃあ、さよn」
すこん!





うぎゃあ!

また紙かよ!

目の前に飛んできた紙には藁人形になれる力がもらえるとかいてある。
…ちなみにネウロの世界ではサイさんの他人になれる力だよ。
果たして役に立つのか。

「んじゃ、改めて。お世話になりました」
「いえいえ…また、会えたらいいな」
「…連さんかっこよすぎますってば…」

そう?と笑う連さんがマジにかっこいい。

「あ、そうだ、ちゃんとご飯食べてくださいよ?」
「分かってるって」





私も、ついつい顔が緩んで、思い切り笑った。





そして世界は消えていく。






























2008.4.12