暇。

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

「…あー暇」
「…」

ラビは電話中だし。
アレンは汽車の窓で、自分の目を見ている。





ちなみに私とクロちゃんはぐでーっとベンチに座っている。(私だけぐでーっとね)
溶ける。溶けません
ちなみに、クロちゃんは少し泣き顔である。
ほら、例の村人の所為で。





「…
「何?」
「その…エリアーデとは」
「ああ。普通の女の子の会話だよ。
ケーキ美味しいねーとか、エリアーデ可愛いね―とか、そんなところ」
「そ、そうであるか…」





………………話しつづかねぇ。
沈黙痛い。

と、まぁ気まずい感じだったとき、グッドタイミングというべきか、
アレンがやってきた。

「すいません、二人とも」
「いやいいって」
「乗りましょうか、汽車」
「うん」

3人とも乗り込んだところ、
発車のベルが鳴る。

「あ、ラビ
ラビ!!汽車が出ますよ

そこでラビはギリギリ飛び乗った。




















う…

「(きもちわるっ…)」

酔った。
ガタンゴトンと揺れる汽車は、どうやら私の体とは相性が悪かったらしい。
電車でも朝とかは気持ち悪くなるもんなぁ。

口に出さないのは何故か。
今現在私の隣で泣きながら負のオーラを出している人が居るからだ。
気持ち悪い、なんて言ったら誤解されるよこれ絶対。

そう落ち込むなよ…

とんとんと、背中を叩いてやる。
……………………触れた(ヘタレビビリチキン)

は大丈夫ですか?顔真っ青ですけど」
「…大丈夫、日常茶飯事だから…
「「(日常茶飯事なんだ…)」」

二人とも今失礼な事を考えたに違いない。
チクショー。


「ごめん、窓開けてもいい?」
「いいですよ」
「よっし」

アレンの了承も得たし、少し窓を開けると、風が、顔に吹き付ける。

「んー…あーちょっとスッキリした。
そうだクロちゃん汽車の中回ってきたら?」
「そうさね、乗ったん初めてなんだろ?」
「う うむ…そうであるな
ちょっと行ってくるである」
「ほいほい」

クロちゃんが隣を立ち、私は適当な返事をした。

「(あーほんと癒される)」

クロちゃん意外と癒される。




















私はラビと談笑していたのだが。
ふと、話をきってこう言った。

「…クロちゃん戻ってこないね
「…そうさね」

例の迷子?

「もう3時間くらいたってると思うんだけど…」
「探しに行きます?」

アレンがそう言ったので、私とラビは立ち上がった。

揺れる汽車の中を歩き回るのは、
なかなか気持ち悪くなる。(おま)

「クロちゃんや――い」
「クロちゃーん」
「こんな小せぇ汽車回んのにどうやったら3時間もかかるんさ」
「そういう人だって居るかもよ」
「まさか迷子…?」

だって私近所で迷子になった事あるもん(わー)

車両をつなぐ所は
風が強いものの、私は寒い方が好きなので、
ちょっと吐き気がスッキリした。

へっくし!
「ちょっ、ラビ汚い!
「…ひ、酷いさ…

唾飛んできたよ!(アンタも汚いです

もう一つの車両の扉をアレンが開けた。

「!」
「あ」
















ティッキー!!!!!!

ヤバイ、意外とテンション上がってキター!
体熱いよ!(落ち着け)


アレンとラビに会ったときは
状況が状況だったからはしゃげなかったけど!
(別の意味でテンション高かった)


「悪いね





ここは今青少年立ち入り禁止だよ

ふぉぉぉ〜(何)

ふと、目線を下に向けて、
下着一枚のクロちゃんを見てアレンに話す。

「つか、クロちゃんあれじゃあ寒いでしょ」
「ですね」

アレンが同意する。

とりあえず、

「このコートの装飾全部銀でできてるんです
これとクロウリーの身包み全部賭けて僕と勝負しませんか?」
「あ、じゃあ私もこの傘を。結構高性能でめったに壊れないよー

ちなみに傘って神楽ちゃんの持ってるやつね。
鞄から出しました。

お、おいアレン!?!?
「だいじょーぶだーって」

にしし、と笑うと、
ラビがぴたりと固まった後ボン!と顔を赤くする。





え?だからこれはいい線行ってるの?(黙れ)





いやいや自惚れといて騙される事って良くあるしな。
ていうかストライクとかラビ言ってないしな。
お前はラビをなんだと思ってんだ

「…ま、いいや。これでどうすか」
「はは…










いいよ





さーて駆け引きの始まりだぜ!(煩い)





























2007.12.14