こわーいよーくらーいよー(お前が怖い)

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

「と、言う事なのです…」
「…すげーな
「ちょっと何その目信じてます!?

ここに来た経緯をディーノに話すも
完璧に信じてもらえてない。畜生。

まぁね!トンデモ世界のリボーンだしね!
信じてもらえるなんて甘かったかな!(泣)

地面を叩きまくって四つん這いでうなだれる。
きっと今の私の周りには負のオーラが漂っていると思う。

やめよ、何か霊とかよってきそうだ…(ヘタレビビリチキン)

しょうがないじゃんかぁぁあああぁぁ…
「わ、ワリィ…」





畜生!可愛いな、お前!(おま)

その考えを頭を左右に振る事で一時的に消して
周りを見渡す。

「ってことはこれから野宿かあ…」

はははと乾いた笑いを漏らしながら
森の中、枝で隠れている月を見る。





マイチキン心臓がどっくんどっくんと…ほら、今にも破裂しそうだよ☆(うわぁ)





「あー…じゃあさ、さん」
でいいよ、なんか…微妙?だし」
「じゃあオレもディーノで!えーと、オレが見張ってるからさ、
は寝てろよ!」
は…





何この子ォォ!!!!!!





ここにちっちゃな王子か天使が居る!紳士!
こちらに微笑んでいらっしゃる!
ちょ、優しい………!!!(落ち着け)


「(って、そうじゃないそうじゃない)イヤイヤイヤ、いいよ別に
私起きてるよ、実はさっきまで寝てたし」
寝てたのか!?
「うん、だから眠くないしー…





…………というかディーノ、何かあったら戦ったりできんの?
うっ…でもそれはも同じだろ!」
「残念でしたー私はある世界で執事やってたんですぅー」

といってもボコられまくったがな!(泣)

「いいよ別に、この森を抜けられれば、それで」
「…でも」
あーだーっもうしつこい!子供はちゃっちゃと寝る!」
「うわっ!」

どさっ

力任せに(しかし傷つけないように)ディーノを倒して寝させる。
何か襲ってる気分。

「…
「…何ですかー」
「………………………ありがと
え」

背中を向けているとぽつりとなにやら可愛らしい事をディーノが呟いたので
振り返るも「おやすみ!」の声でそっぽを向いてしまった。

「(これは…照れているのか…!!!!)」

きゅんきゅんしながらも(萌えというより寧ろ母性的な
私は静かに上下する蜂蜜色を眺めていた。






















もうかれこれ何時間、怖いから頭の中で妄想を繰り広げる。
ああ、漫画とかゲームとかアニメとかいっぱい知っててよかった。





おかげでカップリングも妄想も
とどまるばかりか勢いを増しそうな感じだ。(おま)






というかボケとツッコミが頭の中にいる。
ちなみにどっちもキョン仕様である。(お前)

別人格とかつくれそう。(無理です)

「あ…」

意味も無いけど声を出して、そう言えばディーノとヒバさんって
こういうところでも修行してたなぁと思う。

ああ、そう言えばディーノの「じゃじゃ馬」発言には噴いたなぁ。

しってますかぃディーノさん、男の子は一般的におてんばなのが普通だから
女の子にしかじゃじゃ馬は使わないんだよ。
今度教えといてあげよう。

というか、ペアルックですかこのヤロー、
自分が跳ね馬だからヒバさんがじゃじゃ馬ですか。










………………………………あほらしっ。

「ふう…」

溜まった息を吐き出すと微かにそれは白い。

ああ、こんな風に夜中ずっとおきてるのを初めてしたのは
小学生のときだったなぁ…眠れなくて初めてだったけど
深夜アニメ見てたなぁ…
おもいっきり女の子たちが…いや、言わないでおこっと。(何)





ホー





「(ひぃ!)」

びっくりして心臓がはねた。いや、マジで。
びびびびびびるでしょーが!

この馬鹿ッ!馬鹿フクロウ!(昼ドラ風に)

あ…そういえばフクロウといえば骸…って
本当一回この思考回路止めよう。

誰かに頭の中見られたらドン引きされること間違い無しである。多分。

「ああ…夜明けはまだかいな…」





眠気は無いけど恐怖アリ。そんなカンジ。




















「…………………………………あ、ヤベ

ちょっと寝てた☆
…いや、すいません、石は投げないで!


涎をぬぐって
うわ、汚、とかおもって。(おま

でも本当にちょっと寝てただけだと思うよ…ってうわああああああ

光が…差し込んでいる…!!!

さながらファンタジー物語の長老のような台詞を吐きつつ
朝が来てくれたことに感涙。

「あ、そだディーノ起こさなきゃ」

ゆさゆさとディーノを揺すると
後五分…」という声が返ってきた。

そんなベタなボケは望んじゃいません。(おま)

「…んっ…ってわぁ!」
!(びくっ!)

なななななな何ですか!(ドモりすぎ)

「て、は、……はー、何だか」
「うんおはようディーノ」
「おう、おはよう」

この子は朝からキラキラしてるよ…!!!
寧ろ朝だから余計に…!!!!


あ、なんか今の新婚さんみたいじゃね?(死ね)

「今日中に着けるかな?」
「多分な。そしたらまず飯食いたいな!」
「そうだねぇ…美味しいものある?」
「たっくさんあるぜ!」
「そっか」

眩しい。オーラが。

そう考えながら
顔をキラキラさせているディーノを見る。
萌え。(お前)

ふああ、と欠伸をしているディーノを見ながら、
もう行く?と聞く。

「おう!じゃあ行こうぜ
「ん」

私とディーノは立ち上がって、森の中を歩いていった。










今日中に、たどり着けるかなぁ。
そう、少し隠れた太陽を見上げながら思った。





























2008.2.23