何処や此処…!!!!

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

「…うえーん(棒読み)

マジで何処よ此処。
寝てて肌寒いなーとか思ってふと目を開けちゃったんだ。
開けちゃったんだよ…!!!

森の中だよ…!!!!!!!!!!!!!!(うわあ)

ううっわああ

情けない声が出る。
いや、わざと出してるんだけども。

ホンマ何処やねん此処…!!!

思わず似非関西弁になるのはご愛嬌で。

ホント何処だ此処。夜だし。
森だし。木だし。(混乱中)





すこん!





ふひぃ!

………………………何だ、紙か(泣)
思わずおお振りの三橋みたいな声出しちゃったよ…

「…もらえるのはのだめの耳の良さ…ってそんなの今は
本当どうでもいい」

地面に紙を叩きつける振りをして…と。
いや、だってなんかバチとか当たったらいやじゃん(チキン)





ちょっ、誰か助けて!切実に!





誰だ!?
うぉ!?

驚き、とびのきながら後ろを向く。
人が居る…のは当たり前か。チクショー。(何)

真っ暗闇の中で段々と輪郭がはっきりしてくる。





綺麗な………………………………………………金髪?





「って外国ぅううううぅぅぅ!?!????
「(ビクッ)」





あっ、いっけねついつい叫んじゃった☆
笑えねぇえええええ!!!

「あ、の、ですね、私は決して怪しいもんじゃ有りませ…」
「…ふ、不審者って、みみ皆、そう、言わないか…?」


震える…男の子?の声。
確かに十分怪しいもんだけどさ…いやいやいやそれは少年?も同じなんじゃあ?

「…えーと
「…あー

二人とも黙ってばっかで辛いぜこれ。

「…あのさ、そそ、そっち行っても、いいか?」
「…どどどうぞ」

お見合いか。

そんなキョンにも似てきたツッコミの中、
少年?はこちらへやってくる。

「…
「(ビクッ)な、何だ!?

蜂蜜色の髪と目、
そして、おそらく制服姿の。















「(学生ディーノ…!!!!!!!!!!!!!)」















はうう…と少女漫画のヒロインっぽく口を手で覆う。
ちょ、もう運命のときめきメモリアル…!!!(意味不明)

「お、お姉さん?」
「(お姉さんんんんん!!!)あ、ご、ごめん、
私、って言うの、しょ、少年は?」

噛んだぁああああ「しょ、少年は?」じゃねーよ!
ついついディーノのお姉さんに反応してしまった。
アレだ、妹に「お兄ちゃん」って言われると過保護になりたくなるカンジ。

希少価値でしょうけど。

「え、と」
あああああごめんなさい言いたくなかったらいいですすいません本当に!
「い、いや……ディーノっつうんだ」
「ディ、ディーノくんね、ディーノくん」

数回頷きながら、すこし気を緩める。
ディーノも気を緩めたようで。

「おね…さんは、何してるんだ?」
「えーとですねぇ…」





これは話したほうがいいのか。





目の前で首を傾げるディーノを見ると嘘がつけない気がする。
何か思いっきり自分が汚れている気がするよ…!!!!

「あ、えーとディーノくんは!?」
へっ!?お、オレは…」

少し渋った後、ディーノはぽつりぽつりと話し出す。
どうやら、これは小説のお話のときのようで。
ちょうどディーノはここで野宿しようとしていたらしい…










起こさせてすんません………………………(泣)










それにしてもここまでの経緯を話すディーノは
ころころ表情が変わって可愛い。

お前は少女漫画のヒロインか。

「っていうワケなんだよ!」
「ほへぇ、すごい…ねぇ…」
「…………………信じるのか?
はい?
「だってマフィアとか…おかしいと、思うんじゃないのか?」





ストラーイク。





ラビだったらそんな感じ。

不謹慎にも眉を寄せて不安げなディーノを見て襲いたくなった。
あぶねぇ。
いや、実際には最後まで出来ないだろうけど(おま)

「…信じるけど」
けど?
や、あの、信じます
「…なんで」
「…










いや…そんな壮絶な話とかディーノくん考えられそうじゃないよな…と思って
ははは






おまえええええええぇぇえええええええ!!!!!





何だその苦しい言い訳!
苦しい!苦しすぎるぞ!
しかもなんだよはははって!(泣)

ディーノはぽかんとした後、むすぅ、として
「それって俺が馬鹿っぽいって言いたいのかよ」と言った。

いや、どっちかっていうと可愛いです。萌え。(おま)

「いや、あのですね、そうじゃあなくて(あああああ馬鹿!)」
「…ぷっ

噴出したディーノを見てわたわたと弁解していた私はきょとんとした。
ちょっと待て、私が一人で焦って馬鹿みたいじゃないか。

「別に…、信じてくれたんなら…いいし、ぶふっ
「ちょ、笑うなぁあああ!
ふへ!ひゃへひょー!

ぐにい、とディーノのほっぺを抓る。
畜生ぷにぷにだな!(泣)















自然と、自分たちの間に、警戒心らしきものは、無かったと思う。





多分。(おま)






























2008.2.22