前回までのあらすじっ!

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜





調子に乗っていた私は、魔法の杖でキョンをショタに!(ハァハァ)
しかし、萌えていたところ、ハルヒに杖を奪われてしまう!
ハルヒの魔法によって、私は男に!
そして魔法をかけたハルヒ本人は、どこかへと行ってしまったのでした。





「おしまい……なわけねえだろがああああ!!!
「っ、!耳元で叫ぶなっ!喧しい!
そしてキョン萌ええええええ!!!!!!
本当に懲りないなお前!





私の腕の中で、じたばたもがくキョン(小)。
ふふ……やわかい。可愛い。ていうか正直もう私男でもいい気がしてきた。





「あはー……正直、焦りよりも萌えが先走っちゃってるんだよねえ……
このままでもよくね
「ふざけるなよ!お前はいいかもしれんが、俺はいい迷惑だ!」
「ちょ、お腹蹴らないで!暴力反対ー!」





キョンがあまりにも暴れるので、腕から開放する。

現在キョンは、だっぶだぶのシャツを纏った状態で、あれ、下穿いてるのかな?

「キョンー、もしかしてノーパン?」
「お前はセクハラ上司か!穿いてるに決まってるだろ!」
「……チッ

まぁ別にいいけどさ。そのシャツから覗く鎖骨とか柔肌でお腹一杯だしさ。

ぷんすか怒るキョンを見ながら、微笑ましい顔をしていたら、
肩をとんとん、と叩かれた。

首だけで振り返る。





「古泉くん」
「すいませんが、僕からもお願いします。
確かにこの状況は面白いのですが、
このままだと、色々と支障をきたすので……」
オイ古泉、面白いってなんだ
そのままの意味じゃない?





そう返したら、足の脛を蹴られた。
ちょ、ぽこぽこ蹴らんでよ!サッカーボールか私は!





古泉くんが苦笑し、キョンがジト目で私を睨んでくるので、しかたなく承諾する。





「分かった……とりあえずハルヒ連れ戻してくる。










……けどその前に写メらせて、キョン
くたばれ




















部室から出て、と。





「まずはお隣だよねえ」





……あ、ちなみにお見送りは、SOS団員全員にしてもらいました。
キョンがみくるちゃんに抱っこされてて、
みくるちゃんがキョンの手を持って振っていた。


正直私は、みくるちゃんの巨乳に当たっているキョンを恨むべきか、
不満顔のキョンに萌えるべきか迷った。

最終的には同時に行いましたが何か。

有希も本を読むのをやめてお見送りにでてきてくれて、
そしてその姿がなにやら奥さんみたいだったので、
ついうっかり「我が家っていいなあ」とか言ったらキョンに睨まれた。
もう、おこりんぼなんだから。





数歩歩いて、どこぞの部室のドアノブに手をかける。
さすがにいないかな、と思いつつも、
何か起きていたら困るし、確認することにする。





「お邪魔しまー……おお!?





扉を開けた途端に出てくる、猫、猫、猫。





それが私の足元に群がり、にゃあにゃあと必死に足を引っ掻いてくる。
ああああ……ズボンが……!





ちょ、タンマ!待って!





いう事を聞かないと分かっていても、私は叫んだ。
とりあえず大きな声で逃げてくれたりするとありがたい。





しかし、猫たちは私の言葉を聞くと、ぴたっと止まった。
よくよく数えてみると、そんなに多くないな……えーと、五匹。五匹いる。





……あれ。





私は、その部室内を見回した。





部室内に置かれている、パソコン。
なんだか、とっても見覚えが。





「……コンピ研……だと……





それにこたえるように、にゃーにゃー鳴き始める五匹。

私は慌てて、地面にしゃがみこむ。
一匹の猫が、代表するように、私の太股に前足をかけた。





こ、コンピ研の部長さん……ですか……?
にぁー!
「(……かわええええええ!!!!!!)」





しょっ、正直言うと、私コンピ研の部長も好きなんだ!
カプを組ませたことだってあるんだ!





「(か、飼いたい……!)」





ひえええええええこれなんてドリー夢!
コレ多分飼ったら翌日猫耳部長フラグだよね!?うっひょおおおお!





……冗談は置いといて。





「わた……じゃなくて、俺がなんとかしますから、少しだけ待っててもらえますか?」
「……」





部長は私をじっと見つめると、こくんと頷いた後、後ろへと振り返った。
残りの猫(部員)が、こくりと頷く。





……う、お。なんか感動する。ファンタジーみたい。





じゃ、すぐ戻りますんで!ウチの団長がご迷惑おかけしました!





ばたんと扉を閉じ、急いで走る。





「……ぬこっていいよなあ」





そう、寝惚けたことを呟きながら。




















「……っ、怖いよぉおおおお!





思わずママー!と続けそうになった。





さっきから、北高の制服を着た生徒が
幽体となって廊下を行き交っているのである。


全員「な、なんだってー!?」みたいな
間抜けな顔をしているのだが(恐らく自分が幽霊になったことに)、
正直目のあたりが黒っぽくて怖い。これなんて零。

いや、これはまだいいのだ。襲ってくるわけじゃないし。





……ただ、どういうワケか、ツチノコとかスカイフィッシュとか、
なんかいちゃいけないものまで大量発生して
私の頬や靴の横を通っていくのである。


ツチノコとか本当にグロテスクで気持ち悪いんだけど!いや自業自得だけど!





くっそー、あの美少女どこいったん!?





まだ続くのかこの悪夢!いや自業自得だけど!(二回目)






























2010.3.27