暇だ。まだ2日だけど暇だ。

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

縁側の日差しがぽかぽかしてるから、なんとなくまどろんでしまう。
猫になった気分だなぃ。















まぁ隣に猫withギリシャさんがいるんだけど。















ど、どうしたらいいの…。
ドキドキというかだくだくだな、汗的なものが(気持ち悪い)





この状況でギャグマンガ日和のOPかかるとかどんだけ余裕ぶってんの
私むしろ怪しい。





猫ちゃんもてこてこ歩いてないでこの雰囲気をどうにかしてほしい。
ああでもぬこかわゆいよー。

さっきまでは日本さんもいたんだけどなー。どっか行っちゃったんだなー。










とりあえず、思考回路を紛らわせようではないか諸君。










ギリシャさんはやっぱでっかい。
癖ついた毛がかわいい。
どこみてんのかようわからん目がかわゆい。
ぽわぽわした雰囲気がかわゆい。


私の犯罪臭い視線に、ギリシャさんがこちらを向く。

「…?どうした?」
「いえいえ。暖かいなぁ、と」
「…うん
「(口調かわゆいよなー)」










うん。










「(後半からかわゆいしか言ってないよわた「さん?うぉわっ!





し、思考回路が邪魔された。日本さんによって。
びびびび、びびったよ!(ヘタレビビリチキン)

「お茶どうぞ」
「あ、どうも…」






湯飲みから出る、ほわほわとした柔らかい湯気。
ゆらゆらとまとわりつく緑茶の香り。






でも私猫舌なんだよなぁ。
まぁ、動物は大抵猫舌らしいけど(熱いもの食う習慣ないから)





恐る恐る口を近づけたが、やっぱ駄目だ。湯気だけで火傷しそ。
諦めて、息を吹きかけながら調節する事にした。





さんは猫舌なんですね」
「そうなんですよー」

日本さんてかわゆいイメージもあるけど、やっぱ硬派の男子だなー。
表情なかなか変わらない。今だって神妙に頷いているだけだし。可愛いけど。





千種とかナカジとかとお仲間ですね!(明らかに好み)





猫、という単語に、湯飲みから口を外したギリシャさんが反応した。
おうおう。

猫舌?
「熱いの苦手なんです」
「…猫と一緒?
「まぁそうですね…」










なんだこの和む会話。










こういうのは日本さんとやってくれたまえよっ、もう!
そしたら私が存分に燃えておくからさ!(※誤字ではない)

「俺も猫舌…熱いものに対しての習慣が無い…」
「おそろいですねー。……………





ギリシャさんと二人で日本さんの方を向く。
一人茶を啜るおじいちゃん(お前)に少しだけ哀愁漂っていた。





仲間はずれにしてさーせん。(※謝る態度ではありません)





視線に気付いた日本さんは、
若い人たちはいいですねぇ……」と呟いたのだった。

ほんとごめんなさい。(ほんとにな)




















「さよならー」
「うん…また来る」
「いつでもいらしてください」

夕食が終わり、ギリシャさんが帰っていった。
大きな背中がゆらゆらしているのを見ながら、私は満足感に浸っていた。

「さて…さん、先にお風呂どうぞ」
「いえいえ、日本さんがお先に」
「「」」





このやりとりは昨日もやったんだっぺ。





「…んじゃあ、お言葉に甘えさせていただいて」
「はい」

こっくり頷いた日本さんの頬は、
夕食後ということもあってほわんとした赤に色づいている。

やだ、なんか可愛い、と別のところへ着眼点がいってしまう自分を
心の中でビンタし、私はお風呂へと向かった。






























2008.12.2