ぐはぁ〜、眠っ(現在3時)
Her
changeable
life
〜彼女の変わった生活〜
あーねみぃ。
寝れんかった…!!
なんていうか、絶望先生が一つ屋根の下ならぬ
すぐ近くにいたがために、ねぇ?
理性は保ったよ、偉いね!(偉くない)
ゆっくりと布団から出て歩き出す。
「ふぁ〜、あれ、まだ寝てるのか」
そりゃそうか。
「ご飯作っといてあげようかなぁ」
こう見えても私、料理とか家事は得意だ。
おい、誰だ今メッチャ意外とか言った奴。
出てこい、シメてやる。
基本、ベーコンエッグだのなんだのってしゃれたもんは作らない。
軽くトマトとレタスのサラダと、
ご飯。後は…味噌汁。
魚はいいや。
めんどいし。
「〜♪」
ザックザックと音にあわせて包丁を動かす。
新鮮が一番だな、野菜は。
ちなみに食材はあのスクール鞄から出したものだったりする。
………神はホントにドラえも〇じゃなかろーか。
まだ少しだけ、外は暗い。
でも30分もすれば朝日が出るはず。
「いただきます」
手を合わせて、味噌汁に手を伸ばす。
うん、私の好きな味だ、天才?(違います)
豆腐もうまい。
どうしよう。(何が)
絶望先生起きてこないなぁ。
ま、いいけど。
ちなみに私は寝込みは襲わない。
そこに愛があるならいいけど、
そんな一日で相手に心を許せってほうがむりだ。
大体そんな無粋なマネはしない。
箸で黄緑をつまんで口に入れる。
しゃくしゃくと音がする。
ちなみにドレッシングナシ。
それでもおいしいから。
「〜♪」
食器が少しだけぶつかり合う音。
白い泡がたくさんついている。
自分で食べたご飯の食器は自分で洗え。(教訓)
これこそ、無駄なく、小さい子もお手伝いというものを学べる。
…あれ。なんか最近ホント主婦化してきた?
よし、おわり。
手を拭いて、台所から出る。
「はぁ」
なんていうか、久々に普通という感じだ。
いや、異世界にきてる時点で普通じゃないけど。
「あ、空が明るい」
もう朝日は昇る。
絶望先生起こそうか。
………なんか新婚さんみたい(雰囲気ぶち壊し)
そして絶望先生をゆするため、手を伸ばした。
が、
「……………手が透けてやがる」
ちくしょう、もう次の世界か。
「しょうがないか」
諦めるしかないしね、潔く。
それが粋ってもんよ(何)
「…」
じゃあね、せんせ。
ちう。
朝日がゆっくり窓から差し込む。
おでこの髪を払って唇を落とす。
襲わないって言ってたけど、此れだけは勘弁。
ね。
「じゃあね」
ガバ。
彼女が去って数分してから。糸色望は起き上がる。
「暖かい」
何かの熱。
そういって額を触る。
用意された食事。
そして家の何処にもいなかった彼女に寂しさを感じるのだった。
さすがに、絶望した、なんていえないほどに。
2007.7.31