もう今までで10年分くらい寿命縮んでんじゃない?

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

思えば…いろんなことがあった。

まず、毎回落とされたり、吐いたり、心臓がめっちゃバクバクいってたり。

ハルヒの細ーい腕に絞められたり、(意図的じゃあないけど)
そんで手離されて頭打ったり、

定春の唾液でべとべとになったり、

チェーンソー持った姫に追いかけられたり、

殴られ連れ去られたり、
シエルのかわりに蹴られたり、
髪引っ張られたり、

復讐者に連れて行かれたり、(そう仕組んだのは私なんだけどさ)
犬ちゃんに胸倉つかまれた
飛び掛ってきた犬ちゃんの鎖があたったり、
情報集めて筋肉痛になったり、
骸にほっぺた引っ張られたり、
脱走して傷だらけになったり、
犬ちゃんの爪が食い込んだり、

デコピンされたり、

女性かばって頭怪我したり…





あっれー?
嫌な思い出しか思い浮かばないぞ―☆(泣)

あれか、人間どーでもいいことばっかり覚えてるってやつか。
萌えと恐怖しか覚えてねぇきがする。

あっ、でも有希のことはしっかり覚えてるよ!(死ねよ)

「そっかそっかー…」
何が?
ぐはっ

ちょっ、侑子さん気配消して近寄らないでください!

「あ、そうだ侑子さん、私の対価とかってどうなるんですかね」
「住み込みバイトが終わるときになってから貰うわ」
「あ、そうすか」
「…で?何が『そっかそっか』なの?」
「え、あー…

侑子さんって私が異世界人って知ってるんだよね(たぶん)

「侑子さんって私が異世界人って知ってるんですよね?」
「…知らないわよ?


…ウソォォォォォォ!!!
てっきり知ってること前提で話がすすんでんのかと思ってた!


「えっとじゃあまず」

とにかく此処に居る経緯を話す。

「で、今それを思い出してたら、嫌な記憶(と萌えの記憶)しか
残ってないなーと思って」
「成る程。そういうことだったのね」

じゃあ、と侑子さんは続ける。

「今話したことで、対価の3分の1は貰ったことになるわ」
「…へ」

え、それでいいんですか。

「それでいいのよ。面白い話を聞かせてもらったわ」

侑子さんは妖艶に微笑む。
やべぇ、惚れそう(おま)

「それに、はじめから普通じゃないことは分かってたしね」
「あ、そうなんですか」

それで違和感無く此処にいれたのか。

…あ、そだもうすぐワタヌキくんこっち来るな。




















世界はね





在るんじゃないの
自分で創るものなのよ


侑子さんの考え方って私とちっとばかしにてるんだよね〜
いやちょっと違うんだけどさ(どっちだ

「で」

私も咄嗟に飛び出し、侑子さんとニヤニヤと笑う。

「「根性は見せられた?」」
ちゃん!?ていうか…は?」

にやにやしながら言葉を続ける。

「ひまわりちゃんだよ〜いいトコ見せられた?」

ちょっとワタヌキくんの頬が染まる。
……やべぇ襲いたい(死ねよ)

「…これはのほうが幸運の女神かもね」
「は?」

ああ!手をぽんっ
事故現場見なくてすんだもんね〜。

「さてっお腹すいたわねー」

おさんどんですね。

「って、これからおさんどんっすかー!

おさんどんです(何)。

「よっしゃワタヌキくん手伝うよ」

ワタヌキくん、割烹着着る動作が自然だね。
私でも黒いシンプルなエプロンなのに。

「アナタ…って、いつまでも言ってるのも他人行儀ねぇ」
「じゃあなんで私ははじめっからちゃんなんですか」
「なんとなくはじめて会ったけどフレンドリィにしてても違和感が無かったからよ」
さいでっか…

私ってそんなに軽そうに見えるのか…(性格が)
ちょっとヘコむ…

「これからはフレンドリィに四月一日って呼ぶわね」
「あっ私もワッターって呼びたい!」
「呼び捨てかよ!てかちゃんもワッターはやめろ!」
「…じゃあキミヒロ
「(ビクッ)…い、いいけど」

ワタ…じゃねーやキミヒロの頬が少し染まる。
え、これなんかいい線いってるの?(は?)

「四月一日ーあたし、鯛茶漬けが食べたいわー

あと、ヒレ酒もーヒレはちゃんと炙ってねー」
「鯛、ちゃんとあるんでしょうねー!あとヒレも!」
「あるよ私が買ってきたから」

潰れなくてよかったなほんとに!

ぱたぱたと廊下を走る。
その後ろをマルとモロはついてくる。

「じゃあヒレ軽くあぶって」

もうなんかキミヒロも主婦みたいだな!(失礼)

「あー
んなコガしちゃダメだって―!」

マルとモロには任せないほうがいいと思うんだけど。




















「あー疲れた!」
「お疲れ様キミヒロ」

今、キミヒロを送ってってます。

「バイト大変だもんなぁ」
「あ、そういえばちゃんってどうしてバイトしてるの?
しかも住み込みだよね?

「(びくぅ!)ええ〜っとちょっとね!」
「…押し売り?」
いや押し売りじゃないけど

むしろ私が押しお願い?(意味不明

「私はそのうちいなくなるよ」
「?」
「バイトやめるってこと!」
「…ああ」

いや、実際の意味でもこの世界から消えるんだけどさ。

「そういえば、ちゃん学校は?」
「へ?」

…どういえばいいんだろうか。

「…禁則事項です☆

とりあえずみくるちゃんの真似をしてみる。

「「………」」

雰囲気が悪くなったので話を変えようとキミヒロに話し掛ける。(チックショー!
これで返事してもらえなかったらイタくて死ぬ!(大袈裟)

「キミヒロってアヤカシが見えるんだよね」


ハッ!キミヒロが何も言ってないのに私が知ってるっておかしくない!?

「あ、いや侑子さんに聞いたから…」
「ああ…ちゃんも見えるの?」
「…見えないけど

見えないと疎外感を感じるが
見えたら見えたで大変そうだもの(人事

「そうなのかー」
「いや、そんなに落ち込むなよ」

ぽんぽんとキミヒロの背中をたたく。
げへへ、なにげに触っちゃった〜(最悪)

「そだ、今度いいもんつくってくるよ!」
「いいもん?」
「…ん〜洋菓子とか?」

ずっと前に大きなお屋敷で働いてましたから(執事として)
…うん、執事になったあの時は
セバと洋菓子づくりというイベントフラグが立ってたね。

「料理できるんだ」
失礼な

それ貶してるでしょう。

「あ、ここまででいいよ」
「ん、じゃあまたねキミヒロ!」

そう言って、手を振った。
げへへ、恋人みたい…(最悪)































2007.10.29