ん…？
Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜
ぼちゃん、ってなったんだ。
あれ、なんだっけ？
……ああ、川に連れてってもらったときに、浮き輪からおっこちたんだっけ。
鼻に水はいるわ、突然でつめたいわでビビっちゃったなぁ。
死ぬかと思った。
でも気持ちよかった覚えはあるんだよね…。
「……ってどこだここ！」
一瞬で頭から夢が吹き飛びました。
えーとどういう夢見てたんだっけ？…ああ、川の夢ね川の。
あはははは。
現実逃避もいい加減にしろよ……！！！！！！！！！
ぼふん、と布団を叩く。あら、ふわふわ。
あ、いや、すいません。
どこだ、本当に。
このふかふかのお布団。
畳のにおい。
「…」
むっちゃ癒されるがな！（おま）
ああ、なんていい部屋なの！
誰の部屋、コレ。
……むう。
ぶっちゃけ、畳に関連する（というか日本に関する）マンガとかゲーム、
いっぱいなんだけど。
BASARAでしょー銀魂でしょー……えーと、何か他にありましたっけ？（おま）
寝起きで頭回らん。うう。
たしか、イギリスんとこから落ちて、んで。
結構地面近くて頭打った……うっ。
「思い出したら痛くなってきたんだっぜ……！」
ずくずくする。いてぇ。
とりあえず空間の再構成で治しておいた。全く便利だ。
その時、すっと障子が開いた。
光が漏れて、目が痛い。
思わず目を細めた私は、目ん玉も転げるほどに驚愕した。
「……あれ」
驚きすぎて声もはじめは小さかった。
「……起きた」
「ぎゃあああああああああ！！！！！
ギリシャアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！！
ミスマアアアアアアアアアアアアアアアアッチ！！！！！！！！！」
なぜかまたまた、ヘタリアの世界にいました☆（痛々しい）
てか私の絶叫キショッ！
「で……」
紙に聞いてみたら、時々重複することもあるんだと。
マジかよ。
そんなガチャガチャの景品被るみたいに言われても……ねぇ。
私がつっこんだのは、川じゃなく浅い池だった。
鯉くん鯉ちゃんごめんよ。
そんでもって。
「大丈夫ですか…たんこぶとか」
「いえ、全くもってないので大丈夫です」
小さい頃にむっちゃ頭打ったのに
泣かずにタンコブも作らなかった女ですがな。
……あーはいはい、話が逸れた。
この「日本」（強調）さんに助けてもらったんです。それでギリシャか。
服も変えられてた。おもいっきし浴衣みたいなのだった。
とりあえず事情は説明した。日本さん良い人っていうか
押しに弱いよねー。（最悪）
「本当、このたびはご迷惑を……っ！」
くっ、地面に頭擦り付けたってつりあわねーぜ！
「いえ」
「…うん」
とりあえず何故ギリシャが自分家のように
こっくんこっくん頷いているのか分からないが（もしや助けてくれたのか）
とりあえずこのカｐ……じゃねぇやこの二人は好きだからいいとしよう。
「そういえば、お名前は…」
「あ、そっか。私が知ってるだけじゃいけませんよねーあは。
、と言います」
「やっぱり女性の方……ですか」
……またかよ。ボソッとつぶやかんといて。
燕尾着てるからね！ちょっとはうれしかったりするけどね！（何）
ていうかこんな体の線が出るようなの着てて疑ってたんか。
何？ニューハーフとでｍ（けんか腰）
……そういえば今更ながらイギリスのあの所業（所業いうな）に
恥ずかしくなってきた。
ちくしょう、お前なんて、お前なんて
メリカに若気の至りで襲われてしまえ！（最悪の極み）
「うん、まぁ……はい」
「…は、これからどうする……？」
「（びくっ）えーえーえーとえーと！」
「そんなに焦らなくても……」
ごめんね日本さん。
だってギギギギギギリシャアアア！（落ち着け）
枢軸以外ではじめてハマったキャラだがな！
ちなみに私はイタ→日本→ドイツ→ギリシャ→オーストリアの順だよ！
……。
イギイギいない……………………！！！！！！！！！
ごめんよ。今は好きだからね。スイスとかにうつつを抜かしているけんども。
「さん」
「あ、はい……」
「しばらくゆっくりしていてください。滅多に人も来ませんから」
……私この人の優しさに涙零しそうになった。うへぇ。
「じゃ、じゃあお言葉に甘えて……」
「ええ」
こうして、雇われっぽくない生活が久々に始まったのであった。
私こんな……夢小説主人公みたいに幸せでいいのかな……ドキドキ。
2008.9.5