はい、シリアスやめーい!

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

はい、私只今空中にいまーす☆





ナニコレ!?コードレスバンジィイイイイイイ!?





段々街くっきり見えてきて泣きそうになって顔に髪当たるし。
さっきのシリアスどこいった!

…でもそこはかとなくやっぱりピーターパンの力を使って宙に浮いてみる。
本当ビビるだろうが…!

ん?

上からふわふわと紙が降ってきた。
おお…今回は反抗期じゃなかった…。

すっぽりと手にはまった紙に、字がじんわりにじむ。

「ふむ…ボカロの世界でもらえる力は自分の分身のボーカロイドを作れる…
すげぇな!





でも多分需要ない。(おま)





ふと読み終わって下を見てみれば、





あれー誰か絡まれてるよ。

「(助けた方がいいんかこれは…)」

助けたほうがいい、よな。





ピーターパンの力をオフにすれば、速度が一気に上がる。
そのまま片足を突き出して、











ライダアアアアアアキイイイイイック!










お二人方の頭に直撃。
痛そうだなぁ。一応手加減したけど(最悪)

てかライダーキック一回やりたかった!
ちょっと垂直っぽかったけど!(あれ)

「って、!?
は?

後ろを振り向いた。
ら、





セバ…!?





思いっきり知り合いが居ましたあっはっは。
チクショオオオ!いないと思ってライダーキックやったのに!恥!










…これは」
「あの、い「騒々しいぞお前ら










誰だ今言葉遮ったの。





ちょっと「もしかして」という予感で高鳴る胸を押さえ、
後ろを向いた。




視線がかち合う。
私はおもいっきり目線を逸らした。
そして、口を覆って。






ソマさん来ちゃったよおおおおおおおお!!!!!!!!(ソマ言うな)
どっちかっていうとそちらの執事さんのほうが好きだけど!(オイ)





「…なんだ?お前ら決闘でもしているのか?」

あーあーあーあーやっぱりこの流れだとああなるんですねあーあーあー。
耳をふさぎたい気持ちになったがそんなの関係無いのである。





アグニ!奴らを倒せ!





ほらああああああ!!!!てかオレ関係ねぇええええ!!!!

いやっ、確かにファントムハイヴ家執事だが!
いや!ちょ、待てえ!落ち着けええ!(お前がな)

パニクっている間にも、アグニさんがちょっとすまなさそうな顔をして
私の方に走ってきた。
って、弱い奴からかよ!女なんだから見逃せ!腐ってるけど!

「すまないが、主の命令だ」
のわっ!

やっぱ早っ!執事の力使ってるけどギリギリじゃないか!











シエ、










シエルの声が響いて、つい、気がそっちに行ってしまった。
しまった、と思うひまもなく、腕に一発。






「っつぁあ!





手を押さええしゃがみこんだ。

痛い痛い痛い!これ痛いよ!!(雰囲気ぶち壊し)
うでビリビリしてんじゃん!痛い!痛いよ!

腕が痛くて爪が食い込む。

いや待て、こういうときこそ腐女子思考だろ!?
ただ大好きなキャラの技を受けられたと思えばいいんだそうだ
そしてこの後誤解が解けるはずだから
アグニさんの謝るというなんとも萌えなシチュがくる!
あああああああああああ!これなんて乙女ゲー!?(悶え中)


痛みで歪んだ顔さえ笑みになりそうな感じだ。
苦しいけど嬉しいみたいな。あれ、M?
いや、違うぞ、私はサドだぞ…!





そんなことを考えるうちに話は進んでいたようで。





私を一人残し、騒がしそうな団体の声はやがてちいさくなった。
ふーん!一人でもいいもんね!べっ、別に寂しくないもんね!

すいませんちょっと虚しいです。

誰にも相手にされず、いっそこのままグレてやろうかと思っていたとき。

大丈夫?






顔上げたら劉さんがいた。





っておおおおお!?

「伯爵のところの執事さんだね」
「あ、この間はどうも…」

よっ、という声とともに片手を持って持ち上げられた。
あああああ好きです、嫁になりませんか…!(何言ってんだ)


シエル!久しぶり!」

相変わらずかわ、





「っこの馬鹿!





えええええ!!??いつからシエルいつから
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールちゃんに
なっちゃったの!?(※ゼロの使い魔ツンデレヒロイン)


つーか私絶対悪くない!

、大丈夫ですか」
「あ、セバ…」
「手を見せてください」

ちょっとまだ痛いけどとくに問題無し。
けど、まぁ、セバが言ってるんだし、好意に甘えさせてもらった。
……役得やくとk(最悪)

シエル達が話している間、私は空を見上げた。
憎たらしいほど、すっきりしていた。




















屋敷に入って。
使用人ズにあいましたー!いやあ、癒しだね!手がかかるけど!(おま)

「皆久しぶり!元気だった!?」
元気ですだよ!
この間がかえってこなかったんだからびっくりしたんだよっ!
たく、心配かけやがって!
ちょ、やめてってば!」
ほっほっほ

頭をバルドにぐちゃぐちゃにされた。
まぁいいか。

何でお前がココに!?

お?と思って振り返ればやっぱりソマ達。
シエっちゃん、そんな怒ると血管切れるよ。(シエっちゃん言うな)

「まぁまぁ、とりあえずあっちの言い分もあるから」
くそっ

シエル悪役みたーい。(失礼)




















このお方はベンガル藩王国国王は第26子
ソーマ・アスマン・カダール王子にあらせられます

だってさシエル

「しばらく世話になるぞチビ
「……だってさ
チ…ッ…

シエルの肩に手をぽん、と置いた。

大丈夫だって、男の子は意外とぐーんと伸びるから。大丈夫大丈夫。
だからそんなショック受けなさんな。

そう思ってはははと笑っていると、後ろから声を掛けられた。

「あの…」
「…はい?

アグニさんがいた。

ああ!さっきのフラグね!(違います)
キタキタキター!(※どう考えても被害者の心境じゃありません)

「大丈夫でしたか?腕…」
「いやっ、もう平気ですよ」

意外とでかいよねアグニさん…。
しょんぼり顔可愛いな…(こんなときでも素敵腐女子)
受けくせ……(うわぁ)

「本当にすいませんでした…」
「いえいえ!それよりお名前は?」
「あ…アグニ、と申します」
「私はです!執事同士、って呼んでください」
殿は執事なのですか?」
アハー女ですけどねー

アグニさんはそういうと、きょとんとしてから、「そうですか」と
笑った。





仲良くなれそうだ。良かった。































2008.6.20