ひまわりちゃんかぁ…。

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

顔が悪い


侑子さん、バイト来ていきなりそれは無いと思います。
ワタヌキくん固まってるじゃん。

「ワタヌキくん。違うって。侑子さんが言いたいのはだよ。
ほら人相とか。あと、全然かっこいいよ。惚れる

「手相とか人相は変わるからね。特に人相は(って侑子さんが言ってたよね)」
「へー」
「で
今日のアナタは顔が悪い
良くないコトが起こる相が出てる


侑子さん…

「ちなみに私はどうですか」
「悪くは無い」
「…良くも無いってコトですか

顔が元々普通なのに運まで普通だと泣けるね!(泣)

「でもまあんなわけないっすよ!」
「なんでそう言い切れるの」
「ひまわりちゃんと話せたし〜」
「ほほ〜可愛い子?(知ってるけど)」
「もうめちくち可愛いんですよー」

惚気話みてぇ。
こう…父親がまだちっちゃい自分の娘を語る感じ。
でもいつかは反抗期くるから。(おま)

「その子は
アナタの幸運の女神ってワケじゃあ、ないと思うわよ」
「…はい?」

あれ、話がまた進んでるや(泣)

「…いらっしゃい」

侑子さんの視線を追うと、あの女性が居た。

…指輪はめたまんまなんだな、やっぱり。
怖いから今度から嘘つくのやめようかな(シリアスぶち壊し)
いや、でも人間普段からちょっとした嘘をついとかないと、
逆狼少年になるしなぁ…(by絶望先生)

「…アナタ、お幾つ?」
「21歳です」

違う、28歳。

「お勤めなの?」
「ええ」
「どちらに?」
「広告会社です
企画担当で…」

違う、歯科医院。

嘘をつきすぎて…それが日常と化してる。
そのせいで、もう嘘をつくことにためらいとか、訂正が無い。

慣れって怖い…(おま)

あの人が出て行ってから私は侑子さんのほうに向き直って言った。

「…侑子さん、私買い出しに行ってきますね」




















「よし、鯛買ったし」

これでご飯をワタヌキくん(ここ重要)が作ってくれるんだね!



あれってひまわりちゃんじゃね?
あのツインテール?は。

ストーカー開始☆(死ねよ)

特に何も無いけど、ただひたすら背中を追いかける。
うん、やっぱかわいいな、あの子。

「あ」

ワッターじゃん。あ、やべワッターじゃなかった、
ワタヌキくんじゃん(思考を読まれないかとおどおどするチキン
…てことはもうすぐあの事故?

そのままついていく。

あの女性が見える。
私はそこにこっそりと近づいた。

「あ
その指輪、その人に貰ったの?」

女性の友人の声。

「ええ」

ほら、また。

「きれいーちょっと年代物って感じね」

女性の友人が、女性の手を取る。

「アンティークなの」

違う。ほら、また。また、だ。

傷が入ったのが、此処からでも見えた。
なんとなく、自分の顔が歪んでることに気付いた。

どんな風にかは、分からなかったけど。

信号が青になって、女性は友人と別れて、歩き出す。
私もそれにさりげなくついていく。

「拭いたらとれるかしら」

彼女が指輪に手をかける。
取っちゃ、


「ソレ、とったらダメだ!!」


私の思考に重なるようにワタヌキくんの声がした。

そのまま止まってしまった女性をはっと見る。










変わる信号。
トラックの音。
「カラダが…ウゴカない…」
彼女の声。











その途端に私は一気に彼女を抱き上げて、
道に突っ込む。






マジで死ぬかと思った(シリアス台無し)
こぇ〜!九死に一生スペシャルかよ!
ちびるかと思った(おま)

…なんか生ぬるい感じがする。

まさかと思って、額に手を当てると、
赤い液体が…

ぎゃーす!
「あ…」

びびびビビる!(チキン)

ちょ、なんで、えちょ、ま(混乱
えええええ!?

「あ」

そういえば女性どうなったっけ(おま)。

「あの…」
「あ、よかった」

ふぅ、と息を吐く。
マジでビビったわ〜執事の力なかったら大変なことになってたね!

私は女の人に向き直って、ちょっとシリアスな顔で言う(おま

「…あなた」
「?」
「クセに気付いてないんでしょ?」

どことなく侑子さんのような口調で。

「アナタいくつ?」
「に、21」
「ちがうでしょ?28…でしょ


彼女を立たせて自分も立つ。
あ、よかった鯛とか潰れてないな(おま)。

「アナタのクセ。あなたが気付いて直さないと、これからもこういうことが起きる

そのまま淡々と言葉をつなげる。

今回は私が助けたからよかったかもね。
まぁ直したくないんだったら、別に直さなくてもいいんだけど。
まぁ直すんなら早くしないとね


私はその場をすぐに立ち去った。





人の視線が痛かったから(シリアスぶち壊し)




















ちゃん!」
「わーぉはじめてワタヌキくんに名前呼ばれたね!
「あ、頭!

おうおう、色男、何かいい匂いするハンカチをありがとう!
(こんなときでも素敵腐女子)


「あれ、その子は?」
「あ、えっと」
「九軒ひまわりです!」
「あ、よろしく、でっす!(ひまわりちゃんの名前は知ってるけどね☆)」

げへへかわいいなぁ…(変態)

「あ、そだ私買い物の途中だからワタヌキくん、
ひまわりちゃん送ってってあげな!」
え!?

がしっ

ワタヌキくんの肩に手を回して、ぐりんとひまわりちゃんに背を向け、こそこそと話す。

「(こういうときこそ男でしょ!送ってきなよ!)
本当は百四のほうが好きなんだけどさ)」
「(あ、そ、そうか)」

ぱっとワタヌキくんの肩から手を離して、ひまわりちゃんに向き直る。

「じゃあ私は帰るね!ひまわりちゃんまた今度!」

そういって逃げた。
うん、逃亡だけど何か?(おま)

さって帰るか!






























2007.10.20