あばばばば…(何)

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

ん…おきなきゃ…

「ん…」
「おはよう御座います、
「ん…おはよセバ…





じゃねぇぇぇぇぇ!!!!
「(びくっ)」
「あ、すいまそん

もう、の馬鹿☆(痛い)
ついつい、髪型とかから、見慣れた某執事の名前を発しちゃった。

「セバって誰ですか」
「前いた世界のちょっと骸に似てる執事です」

敬語とかややこしいよな!おま

「そういえば…執事の技とかって使えるんかな」

とくに、そう使わない…
あ!

「骸ってさ、ここから出る?」
は?
だから、ここから出るかってきいてんの
「それは…まぁ」

ここを出たら、凪ちゃんに会ってリング戦という流れになりますもんなぁ。

「んじゃあさ、私が情報集めてきてあげるよ!」
「はい?」
「ここから出るために、ね」
「…まぁいいですけど…」

よし!

「じゃあ、いってきまーす!」
「ちょっ、!?

牢屋から出るためにそこは空間の再構成を使う。
ここから出るときもそれ使えばいいんじゃねーのって思ったでしょ?
でもそれじゃあ執事の力が使えるか、分かんないじゃないの。
ね。





















「…疲れた

マジで痛い。体が。

「だいじょうぶれすか」

起きたらしい犬ちゃんが聞いてくる。
ありがとう、お姉さん嬉しいよ…!!!

「一応なんとなくここの構図は分かったかな」

床の埃を利用して、構図を描く。

「なら…ここからこうすれば…」
「ん。でもここはカメラがある…」

骸と話し合って、ルートを決める。

「まぁ、これで行くか」

でもまだちょっと情報不足だね、とつぶやく。
それにしても一般ピーポーもいいとこな女が
脱獄ルートを決めるってどうなんだろうか。






「はぁ…」





もうここに来て五週間はたつんじゃないか。
ただ時間がわからないから、体の感じと、食事の時間で察するしかない。
食事は少ないけど、まぁ、死ぬとかそういうのはない。

「あ、そうだ、骸」
「なんです?」


「言いたいことがあるんだけど」


固まるなよ。

「あのさー」
はいドキドキ)」
「?(なんか変じゃね?)」

なんかそんな期待されると言いづらい。

「やっぱいいわ」
「…そうですか

ちょっ、OTLの体勢にならないでくれる?




















「いて〜」
「…大丈夫?」
「うん、ありがとちー君」
「(…ちー君?)」

約9週間。
慣れてきた。
このセバの力にも。
でも、でもね…

微妙に筋肉痛が痛い…

腹筋とか、起き上がるとき一苦労。
ぷるぷるするんだぜ!

「でも痩せられた…と思う」
あなた女性らしさとかあったんですね

ん?骸何か言ったかな?にっこり

「そりゃ痩せたら嬉しいさ」

ガリガリはいやだけど。





ぎゅう。





ぐはっ!
なななななな、何犬ちゃん!」
「ん〜…まぁまぁれすね」

ウエストがですか。

「てか離そうよ!犬ちゃんの手が汚れる!」

ほら、ヘタレだし、チキンだから?

ドキドキしながらも、犬ちゃんの手を離した。





















約10週間。

「〜♪」
「なんですかその歌」
BUMP OF CHICKENっていう人の
アルエって曲です〜」

すこしにやにやと笑うと、骸の隣に座る。

「明日だねー」
「そうですね…」

明日こそ、脱獄予定日。

「ねぇ、骸。今言っとくわ。










ごめんね

また骸はつかまっちゃうんだ。

「…」
「むく…っわ!





むにー





「ちょ、いはい!ひっはるは!(ちょ、痛い!引っ張るな!)」

骸が、ぐにーんと私の頬をつねって伸ばす。
骸の手から垂れているひんやりした鎖が
鎖骨にあたる。
なんとなく、デジャヴ。

…ああ、セバもシエルのほっぺ伸ばしてたよね。

「ったく、いっつもうるさいくせにこういうときだけしおらしくならないでください」
んだほー!!ほーがないはろ!んだとー!!しょーがないだろ!)」

骸はぱっと手を離す。
普通の少女漫画だったらここで「ドキドキ…」とかそんな
効果音が出るんだろうが、
それは私には無理な話だよ☆(あれ、なんか虚しい)

「いてー」

頬をさする、

「あ、そうだ、謝るかわりにキーワードを残しておこう!」

ふふん!と威張っていったらチョップされた。
なんだよ〜(泣)

「じゃあ、言うからね。

水 霧 指輪 精神 アナグラム
全然繋がりませんけど
「まっ、いいのさ!」

水…は最下層の牢。
霧と指輪はボンゴレリング
精神はどくっちゃん(髑髏)と会う場所
アナグラムは「ろくどうむくろ」をいれかえた「くろうむどくろ

「これは骸にしかつかえないキーワードだね」

犬ちゃんとかに言っても、
関係ないことばっかだし。

「じゃあこの言葉を心に入れて!」
校長みたいですね

漫才組めるかもね☆(シリアスもへったくれもない)




















「ハァ…ハァッ…っ、逃げ、切れたみたい」
「でも、まだ気は、抜けませんね」

まだ慣れはじめだった事もあって、
セバの力がうまく使えないときもあり、
少し傷だらけだった。
私が神楽の力で壊した首についていた太い手錠の跡が残り、
無理やり鎖を引きちぎった手の手錠は少しついたままで重い。

「!」

ヤバい。もう追ってきてる。

骸様……もう追っ手が…
ダメれす!逃げられないびょん!!

もうすぐ、骸とあえなくなる。

ここからは分かれて各々で逃走しましょう

骸…!!!

立ち上がり、骸に向かって叫んだ。





私は、いつでも側に居る!
私が、これから側に居る!
だから、私に任せて)」

BUMP OF CHICKENのアルエの歌詞。
骸はゆっくりと笑った。





『僕が、万が一いっしょにいられなくなったら』
『二人を頼みます』

何言ってるの骸。















骸もいっしょに、頼まれてあげるんだから!(後からくる、あの娘もいっしょに































2007.9.16