ハイやばい。(何)

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜





「ねぇ、聞いてる?」
きいてますぅうううう!!!!!一字一句逃さずきいてますううう!!!
お願いだからちょっと命狩るの止めてください!さくっと行きますからさくっと!






ああ…こんな殺気の中でも生きていられるあたり私は強くなりました…!!
キョン…私…強くなったよ…(死亡フラグ)

私が次に飛んだ先。
まぁ顔を打ったりする事は無かったんだけど。

目の前におっそろしい人が…!!!

「何で行き成りそこに現れたわけ?」
えええええええ
えっとじゃあ話すまで…いや話し終わってからもこれからも
ちょんと殺すのだはやめてくださいね!
「んー…」
や・め・て・くださいね!

落ち着け。落ち着け
ここでヘマすれば死亡フラグ立つ前にあっさり逝っちゃうよ。
それはやめよう。うん。










ああ…こんな状況でもキョンの「倦怠ライフ・リターンズ!」が、
かかっているよ…!!!











「えーとですね…」

今までもこんなことあったよ。デジャヴ。
殺される前に状況説明…ああなんてデンジャラス。















とりあえずしっかりと説明。















「へー!…中身、みて「見るなぁあああ!
それイコール殺すでしょうが!ちょ、やめて本当に!


私の中にはどうせ腐った物しか詰まっていないさ!生き恥だよ!

いや、死ぬなら生き恥じゃないか…じゃない、
何本気で死ぬ事考えてんの!コワ!


「…面白いねあんた。顔がころころ変わって」
「(私は面白くねぇええええ!!!)はぁ…」
「うん、中身見るのは止めとく。じゃあね!」
はぁ…





疲れた。















……………………私ってなんだっけ。(しっかりしろ)




















で、なんでいるんですかサイさん





「あ、名前やっぱり知ってたんだ」
さらっと質問かわさんでください





そう。この世界はネウロの世界。あぶねー世界じゃないか。





買い物から帰ってきて、
黒胡椒煎餅たべよー」とか食い意地の張った事を口走り
昨日空間の再構成で作った家のドアをあけて、
リビングに向かい以下略。

しょうがないので、はぁ、と溜め息をつきつつ床に座り、低いテーブル…というか
ちゃぶ台に煎餅を置いて袋の封を開ける。

ぱき、と音がして煎餅を口に入れると少し胡椒が机の上に落ちる。

「んで、何しにきたんですか?
殺しに来たとかは冗談じゃないのでやめてくださいね
あ、バレた?
オイィイイイイ!!!

コワッ!煎餅かじってる場合じゃねーじゃん!
ついついずさささっと後ろに引く。

「てかだから何でここに?」
「だって近所だし」
「?」
「この姿での」











あのおばあちゃん姿…





思いっきり(原作に)つっこんどる…!!!
どうしたの?
「いえ…別に…

今の体勢はorzって感じだろうか。

ウワアアアン!なんでこんなトコに落ちるのさ…!!
私て悪運強いんかな…イヤだな

「あんたさー」
「…サイさん、あんたはやめてくださいなるべく」










「…名前何だっけ?
です…!!










自分が名乗っていない事に幸の薄さを感じますマジで。

「で、なんですか」
は俺の中身分かる?」
「まぁ、一応知ってますね」

大まかに確か17歳くらいで、女の子なんだよね実は。
アレは衝撃の事実だった…。まぁほかにもいろいろ細かい事があるけども。










でもサイさんはサイさんでしょ?
そういうとなんでも面倒なこと片付けられちゃいそうだし
結局正体が分からないし、
卑怯だけど、それでいんじゃないですかねぇ。






…ああ、でも中身教えてほしいなら教えますよ。サイさんのことですし」
「んー…別にいい」
「あーなんか自分で何いってるのか分からなくなってきた…」










もう一枚、黒胡椒煎餅を取り出す。

「あんた…、面白いね」
「それはもう昨日聞きましたよ。
てか知ってますよ私は自分が嘲笑われるくらいバカなヤツってことくらい
行動、言動、その他もろもろ」
「そういう意味じゃなくて」
「おしゃべりなんですねサイさん」

そう一言言ってから煎餅をかじる。
パキ、とまたいい音がなる。

「もうそろそろかえんなきゃな…じゃあね、
「はいはーい。またどうぞ遊びに来てください…あれ?
なんか私受け入れてるぞ?

「はは、あんた本当面白い」

何が。

その言葉は飲み込んだ。
サイさんは窓からひらり、と出て行ったから。





ちょっと…会話楽しかったじゃないかコノヤロー





そう呟いて、黒胡椒煎餅の袋をもう一枚、あけた。






























2008.3.31