うへぇ……(某鳥口の真似)

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜





アッレーコレどういう状況ですかアッハッハ。
今気付いたけどアッレーコレってアルコバレーノに似てn(似てません)





動くんじゃねぇぞ、動いたらこの男を殺すからな!
……





マジでどういう状況!?










さかのぼる事5分前。あ、いや正確な時間覚えてませんごめんなさい。

私はぶらぶらー、と街を歩いていた。
服も変えて。フードついた服と、キュロット。ぶっちゃけスカートって
制服とか特別な場位でしかはかないからね私。


んで何か食いたいなーと思ってたわけ。





したら突然、





きゃああ!!スリよ!

で、

え?何この夢小説フラグーとか思っていたら、





なんとその男が突進してきていた。


びっくりして固まっちゃった私は首に手を回され頬にナイフ状態です。

んなことするくらいならスリすんなや!スリくらいでコワッ!

……ていうか男って言ったよねーアハハーとか現実逃避していたら、
頬がぴりっとした。

……ん。

「(……切られた!)」

いや、ほっぺだけですけど。
よくも嫁入り前のワタクシに!
……あ、いや、すいません嫁ぎ先ないですねマジで。

ていうかもう怒っちゃったぞ!ぷんぷん!(痛)

……私相当イタいな……頭沸いたかな。

どうせ私にヒロインフラグは立つまい。
キャラが助けにくるなんて無いだろう。

ここにはヒバさんもいないしね。
ヒバさんいたらバトルになっちゃうからね。ここ戦闘狂は多分いないから。





とりあえず逆上がりをするように体をぐるりと回した。





ふふん、どうだ、セバの力だ!(※自分の力ではありません)





ていうかコレ背中痛いね。
私本当に運動しなきゃ駄目だね。

最近何ごとにも動じない自分に拍手。

んで、浮きあがった体はそのまま勢いをつけて宙へ、





そして男の胸辺りに足一本で着地。





ぐえっ」とか聞こえたような気がしたけど気のせいだね気のせい!

宙に浮いたサイフをキャーッチ。
男の手から抜けたナイフは、からんからんと音を立てて路上に落ちた。

「……よっこいしょ

さすがにこれは殺人になってしまいそうなのでちゃっちゃと退く。
みんなの視線が痛くても退く!
手で頬をなぞれば、やっぱり血。ぶふぉあ。

あ、あの!
うぉっ

突然の高い声に私は後ろを向いた。
あ、もしやこのサイフのお姉さんかな?美人だなぁ!

「はい、これですかね」
「あ、そうです……」

ワォ、顔赤い。

え、何コレ男と間違われてる?
……………………………………………………まぁいいか諦めよう(早)

ごしごしと血をぬぐっていたら、人込みをかき分けて誰かが出て来た。










……ってぶふぉあああ!?(汚)




















「ただいまー……」
ッ!
どぅわ!……なんすかイギリスさん
「おま……しん……いやっ、別に心配なんかしてないんだからな!
ただ、雑用が減ったら困るだろ!





…………って…おい
「……はい?

あ、やっぱバレたか。
……当たり前か。





「なんで……なんで……










なんでアメリカがいるんだ!
やぁイギリス!





はい、さっきのはメリカでしたー、ドッキリドッキリ!(意味不明)
ヒバさんではないけどいい収穫だったかな!(収穫言うな)

「いやぁ、ちょっとした諸事情で」
「お前なぁ……。……


その時、ずかずかと(アメリカに)引いていたイギリスが
何かに気がついてよってきた。
顔を覗き込まれ……って、顔整ってんなぁ、この人。
心なしかいい匂いがする気がするようなしないような。

「……その頬どうしたんだ?
「あー、コレ?スリにやられた。人質だったもんでさ…」





そうなんだよ!それでイギリス、彼があっというまにスリを倒したんだ!
正にヒーローだね!かっこよかったよ!






あっはっはヒーローちゃう。(きっぱり)





俺女だっちゅうねん。
あーあ俺っていっちゃったよ……(遠い目)

醤油顔だからな……きっと男だと思うんだろうなぁ……
胸潰してるしなぁ……

スリ……!?どいつだ、どこのどいつだ!?
えええええええちょっ、べつにいいからね、返り討ちにしたから!

うれしいけどうれしいけど……!愛が…重い!
顔、怖い、怖いよイギイギ!(イギイギ言うな)

とりあえず意識そらさなきゃ。

「てか、お腹減ったしご飯食べません?ご飯、ね!
「……そうだな
「(おおー……)アメリカさんも食べてってください」
「じゃあお言葉に甘えるとするよ!」




















「さよならー」
「おいしかったよ!またくるぞ!」
来んな!
まぁまぁ

とりあえず結構作った料理をたいらげてメリカは帰っていきましたとさ。
あ、ついでに私の性別も覚えて帰っていきましたとさ。
中々アレな人だったけどイイ人だったよ、うん。

と、イギリスがくるり、とこちらを振り向いた。


「…よし、説教だ

は?

ハァアア!?ちょっ、私悪くないでしょう!
馬鹿!怪我してきただろうが!
「…」





アンタは私のお父さんか。





ていうかこういう場合は紳士でいいのかコレは。

「そんな大した怪我じゃないよコレ」
「それでもだ」

ぴた、と頬にイギリスの手があたる。
なにこの正ヒロイン的シチュ。
照れたほうがいいのかな……いいか別に。私だし。きっと萎えるよ。
ていうか萌えどころだよね、ふふふふふふ腐。

「心配してくれたんですねーありがとうございますー」





「ばっ、ちが…………………………………………っ、そうだ、心配して悪いか!







素直になったねイギリス。
かわゆい。
よしよし、と頭を撫でたら「やめろ」と言われてしまった。ちぇ。





「はいはい、分かりました。じゃあ、パイ作って焼くんで、焼いてる間に
お説教受けますよ」





……ま、いっか、心配してくれたみたいだしね。
何パイにしようかな……































2008.7.28