ハルヒはまだ来ていなかった。

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

オレはメイド姿の朝比奈さんとオセロをしながら
朝比奈さんの茶をすすっていた。

長門は読書しているし、古泉は見当たらない。

何ら変わりない風景だったのだが。
そんなオレの日常は何かが落ちる音とハルヒによって崩された。

ドサッ、ガン

「ひっ」
朝比奈さんが小さく悲鳴をあげた。

いっだあああああ!!!!
その音に続いて女子らしき声がした。

そしてそのあと。





貴方SOS団に入らない!?





危うく口に含んだ茶を噴出しそうになった。
ハルヒだ。間違いない。
そしてそのハルヒの声に続き

ハルヒィィィィィィ!!!!??

という女子の絶叫が聞こえた。
何かが始まる。それはもうすでに決定事項だった。




















えっちょっ
痛い………。





どっかにふっとでたら下に落ちたうえに足を打った…
どこだよここ…





ゆっくりと上体を起こして前を見れば、
そのままフリーズ
短い髪に黄色のリボンのついたカチューシャ。
なによりかわいい顔立ちの彼女は、





「貴方SOS団に入らない!?」





涼宮ハルヒだった。

ハルヒィィィィィィ!!!!??




















みんなー!!!

ハルヒが馬鹿でかい声と共に、乱暴にドアを開けた。
……なんでそんなに上機嫌なんだ。

「あたらしい団員が入ります!この子よ!」

ハルヒはある女生徒の襟を掴んで
前に引きずり出した。

「……なっ

見えた顔は真っ青だった。
俺は即座に言った。





おいっハルヒ離してやれ!



















ちょハルヒさん…あなたのそのほそっこい腕にそれだけの力があるんですか…
うえ…気持ち悪い。

「おいっハルヒ離してやれ!」

うぉー杉田ボイスだ…生だ……よ……気持ち悪くなりながらも感動
キョンの声に従い、そのまま落とされた。

ちょっ頭打ったんですけど…
……でも、かわいいから許す!まだ許せる!(※我慢気性)

ゆっくりと上体を起こしてみる。

「……」





ハルヒが顔を覗き込んでいた。
そして人差し指を向けて一言。
人さしちゃいけないんだぞ。





「貴方、何者!?」





…多分、さっきの見られた。多分ていうか、絶対。





何か事件を起こしても何ら問題はありません。”





……一応、大丈夫っぽいし。
……正直に話すか。





異世界人だったりします





ははは、と乾いた笑みをもらしてみる。

後ろでキョンが溜息をついていたのは見なかったことにしよう。
ドンマイ☆






























2007.7.3