あばばばばば(壊)

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

なんであの人この花から抜け出せるんですかー!?
オレに聞くなー!

なーんて声が聞こえるけど空耳☆死ねよ
玉避けるので精一杯じゃー!!!!(泣)

と、





I LOVE YOU――――――――!!





キター!

あっ、叫んじゃった☆(おま)
ごめんちょっとHP上がった。
キタよ、I LOVE ユウ(ちゃん)ー!!!!(違)
この際アレンへの…(黙れ)

ふぉおお!

玉飛んできたよ!

ッ、コホッ

やべぇ。城が砂になってく所為で…
目に砂はいった…!!!(地味に痛い)

「外界へ行けないのを全部 じじいのせいにしてさ





自分が城を出て傷つくのが怖いだけでしょ―――――が!!
ヴァ――カ!!!


飛び交う、罵る言葉。
でも、本当は

「出て行ってほしくなかった…んだよね」

”私はアレイスターといたいのよね”
”エリアーデ、私のいたところではね、愛する人のために、その人のために
突き放すっていう話があるんだよ”
”…ふぅん”
”でもさ、私思うんだよね。絶対そうしなきゃいけないわけじゃないと思うよ”





だって、考える事、話す事はその人の自由なんだから





だから、ずっと一緒にいるのも、
突き放すのも、
それ以外でも。



それは自分次第だと思う。




クロちゃん…!!!(おま)(シリアスぶち壊し)

乾いたクロちゃんが落ちていく。
でも、一瞬、方向を変えた。





ガブ





騒がしいはずなのに、やけにその音は鮮明に聞こえた。

エリアーデの首に噛み付くアレイスター。
じゅる、と啜る音がはっきりと聞こえる。

「なんだ…」

エリアーデ…

「まだ動けたの…?





あなたを
愛したかったのにな…」

啜る音の中で、しっかりとその音が聞こえたときに、
私は少し考えていた事を実行した。


空間の再構成!


エリアーデの心を、










「(蝶へ!)」










上へと上げた手に、ふわりと風が舞って、一匹の鮮やかな蝶が。



ゆっくりと手を下ろし、じっと見つめる。

アヤカシ…とは違うけど、
似たようなものだから言葉はわかるかも。(予想だけど)

じっと集中して、心に言葉を浮かべる。

「(エリアーデ、聞こえる?)」
「(…)」
「(良かった。聞こえるね)」
「(…何をしたの?)」
「(ちょっとエリアーデの心を蝶々に移したの。
…ねぇ、エリアーデ、蝶々って綺麗だけど弱くて、儚いの)」
「(…)」
「(だから、蝶々の姿でいるのが嫌だったら言って)」
「(…嫌じゃない)」
「(そっか、ゴメン、勝手なことして)」
「(いいわ)」

エリアーデの綺麗な顔が、苦笑した気がした。

「(このまま…でいたい?)」
「(そうね…これも悪くないわ)」
「(そっか。ねぇエリアーデ)」
「(何?)」





「(私、エリアーデってすごく綺麗だったと思うよ)」





「()」
「(えーと、違うな。綺麗だったんだ。
本当に綺麗だった。特に、クロちゃんの話するときは)」

「だから」

これからも、綺麗でいて。

私は蝶が苦手だけれど、(というより虫が)
でも、舞う姿はとっても綺麗だった。

手に乗せる事が出来たのは、きっとエリアーデだったから。

どこかが必ず汚れているはずなのに、綺麗だと思ったから(人間と同じじゃないかな

「バイバイ、エリアーデ」

一つキスを軽く羽に落とすと、
パタパタと周りを飛んで、

「(ありがと大好きよ、)」

そう言ったので、私は笑って、こう言った。

「じゃあ、クロウリーは?」

エリアーデが、笑った気がした。










「(分かってるくせに。愛してるわよ)」





またね、エリアーデ。




























2007.12.9