あらららのら。

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

はーなーせーですよ!











はい、ヘタファンの皆様、
この不思議な敬語が誰だか分かりますよね?(誰に言ってんだ)











ま、私も分かるけどここはあえてイギイギをイジる。
私最近嫌なほどSになってきたな…別に気にしないけども。

「イギリスさん…ついに貴方……誘拐を
な、なんだソレ!まるで俺が変態みたいだろ!





え。





変態じゃないんですか?
おま……っ

もうそろそろ怒られそうである。
もうやめとこ。





「いや、嘘です。えーと、シーランド君でしたっけ(自称国家の)





えっへー、私ショタなの!

って腐友達に言ったら「やっぱりねー」って言われました、です。
失敬な!ちょっと生足が好きなだけじゃい!(※変態)

とりあえず、イギリスさんがシー君連れてきた。
うわーい。





ていうか、こっちをじっと見とるんですが、シー君が。





何その顔。
ハァハァ子供特有の上目遣いだよハァハァ。

そんなことを顔に出せば引かれるのは確実なので、
顔ににっこりと笑みを浮かべてお辞儀をした。


「……と言います。イギリスさんの、執事です
執事!?イギリスの野郎のですか!?
「はい」

そして





元ファントムハイヴ家&ヴィッカー家&キャバッローネファミリーの執事です。

「執事……執事ですか…いいな
はやらないからな!
ケチですね!

うん、ケチとかそういう問題じゃないと思うんだ。

「とりあえず、昼ご飯食べていきますか?」
「食べていくですよ!」

わーい元気良く挙手ー。
可愛いなぁ、可愛いなぁ。攫いたいなぁ。うへー。

「ちょ、……」
「いいじゃないですか。いろいろ美味しいの作りますから、待っててください」

イギリスがむすーっとしているが、知ったこっちゃない。
さて、ご飯つくろっかなぁ……。




















「はい、どうぞ」
、手伝う事あるか?」
「いえ……あ、でもなんなら、そこのお皿出してもらえます?」
「分かった」

あはー新婚みたい。
今日はイギリスさんのリクエストに答え日本料理である。





おにぎり作ったんだよ、おにぎり。
最近は、外国でもおにぎり食べられてるらしいけど。

!おいしい!おいしいですよ
え、あ、どうも」

おにぎり一つでそんな喜ばれると恥ずかしいんだぜ……!
くいくい、と服をひっぱってくるシー君に頬がふにゃりと緩む。

ふと、おにぎりをかじりながら前を見ると、
イギイギがむすっとした顔で黙々とおにぎりを口に運んでいた。

「……イギリスさーん?」
「イギリスの野郎、仲に入れねーから拗ねてるですよ」
拗ねてねー!

くわっ、とこちらを向いたイギリス。
……口元にご飯粒ついてます。

「まぁまぁ、食事の場なんですから」
むぐっ

イギリスの口に、海老天ぷらをつっこんだ。
間抜けですぞー。

それでも黙々と食べてくれるイギイギは意外にやさしい気がする。




















「じゃあねー」
「ばいばいですよ!」

こうしてシー君はほくほくしながら帰ってゆきましたとさ。

「だからイギリス拗ねないで!」
「……すねてない!
はいはい

そう言いながら、私はイギリスの背中を押した。










つもりだった。





「……あれぇ!?
!?

私の奇声に驚いたらしいイギリスがこっちを向く。

手、すけとる……!
は!?

手が無い。てか、透けてる。

「……あー、イギリス、もうばいばいみたい
な、何言って…
「だって手ぇ無いし」

ひらひらと手を振る。
ほれ、無いじゃん。

んじゃあ、また会えるといいっすね

しし、と笑った。
えへー、下心なんて、ありまくりにきまっとるやんけ。







ん?





……なんかいい匂いするなぁ。
今日作った抹茶のお菓子の匂い。あー、母国の香りだぜ。





ていうか、アレ?





コレ、抱きしめられてます?





「(……私ってこんなキャラじゃNEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!)」
「…っ」

ていうか、何か言ってくださいイギイギ。(雰囲気ぶち壊し)
ちょ、ちょっと力強めないで恥ずかしい!





もうなんだか、一生に味わえるか味わえないかの体験なので、
手を回した。











……あーあ。手が無いのが、残念だなぁ。





そう思って私はきえた。






























2008.8.20