あ。

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

「おわっ」

着地したけどバランス一瞬崩れてビビッたわ馬鹿!
てか毎回の事ながらどこだこ……










待ってくださーい!










タックルされた。





あれぇ!?何コレ!?
つーか額打っちゃったでしょ!


「……あ、糸色……さん

あぶねぇええええええええ!!!!!
糸色先生って言いそうだった。

未だに私の腹に顔を埋めている先生。
どうしたの本当に。ちょっと萌えるけども。(おま)

待ってください……

くぐもった声が聞こえる。
少しお腹のところが熱い。





そういえば、こっちの世界来た時、まだ若かったなぁ……(何)
だって、ちょっと不安だったんだもん。
めちゃくちゃテンションおかしかったし……
妄想がなんか暴走してるし……過激だし……
今はちょっと丸くなったけどさ……






ちょっと癒されたのでぽんぽんと黒い頭を撫でてやる。
前来たときは、押し倒すって言う腐女子としてあるまじき行為取っちゃったし……
つうかでこちゅーってどんだけ私乙女なのか。はっず。





「……待ってますよ」
「行かないで、待ってください」
「待ってるんですってば……」





ついつい苦笑が漏れる。
すい、と糸色先生は顔を上げた。

「貴方、ずうっと前に…」
「ええ、泊めてもらいましたね、貴方に」
「…ちょっと、雰囲気が変わってたので、ちょっと戸惑ったんですけど……」






ほれ見ろ。




















「お昼時だったのにすいません」
「いえ、私もさんと食べられて嬉しいです」






只今蕎麦屋さんに居ます。





眩しい笑顔に、自分は汚れているなあと思いました。
ごめんでこちゅーとか本当に……!(まだ言うか)

その時だった。





あー!
「「(びくっ)」」





この声聞いた事あるぞ……










先生!デートですか?










「(ハイ日塔さんキター!!!!!!!!!!)」

普通の日塔さんキタ。
やっぱり普通だが、可愛い。私服もありだな……さすが久米田てんてー。(何)

「ち、違いますっ!私は」










先生!私というものがありながら!










貴方とはなんの関係も無いでしょう!?





うわぁ…まといちゃんキタよ……何このカオス……
てかまといちゃんどっから出てきた今。





「本当……っ、誰なんですか貴方!
「只のお友達です。ねぇ」
「そ、そうですよ!さんは何の関係もありません!」

なんでそこでドモるか。
哀愁漂う私に、ひと……奈美ちゃんが声を掛けてきた。(何で言い直した)

「へぇ…またなんで友達なんですか?」
「いや、ちょっと首吊ってたのを助けたんです」
またー!?

でもあの時ってまだ先生家があったから始めの方なんだろうなぁ……ってことは
結構経ってるんだね時間。

「ごめんなさい、私てっきり先生が浮気したのかと……」
だから貴方とはなんの関係もありません!
「いえいえ」

先生が叫ぶのとかは無視。ごめんよ。
だって女子可愛いよ。(何)

「私、常月まといです」
「あ、これはどうもご丁寧に。私はって言います」
「あ、私は、日塔奈美っていいます!」

みんなかぁいいな〜もっと他にキャラ出てこんかなぁ。

「ていうかみなさん、何故ここに?」
「芽留ちゃんが皆にメールしたんですよぉ。先生が女子高生となんかやってるって」
ええええええ





後ろを向いたら、気がつかなかったけど携帯持った芽留ちゃん居た。
目があったらもじもじしちゃって、可愛いなー!(変態)





てかこれはお約束のアレ来るか?





絶望した!ちょっと一緒にいるだけで
不純な関係だといわれる社会に絶望した!






ホラ来た。


















「じゃ、また今度」
「……会えますよね?」
「多分」
会えますよね?





先生が可愛いけどしつこい。(おま)






お蕎麦屋さんの前、奈美ちゃんたちは帰ったので(他の生徒は結局来ず)

先生と私はばいばいしようとしていた。
のだが。

「……さぁ。多分、としか言い様が無いじゃないですか






……そんな俯くなぁああ!
つかロープ出そうとしないでください!





私に罪悪感が生まれるでしょ!?

焦って、先生の細い手を取った。
はら、と袖が舞う。





まぁ、先生がびっくりしているのは気にせず。





本当、骨張った手だなぁ。
私はこういう手の方が好きだけど。真っ白。

また、会える、それが出来るまで死ななければいいでしょう。
必ず、めぐってきますよ


そうでしょう。今日だって、そうじゃないんですか

勿論、もうあえないかもしれないけどさ、世界は回ってるんだから。

「情けないこと、言わないでください。










私は、ちゃんと糸色さんの事知ってるんです

よく見ると私の指先が消えかかっていたので急いで逃げる事にした。
やばいもんこれ。





先生の手をゆっくり離して、走り出したら後ろから先生の声がした。















なんて、言ってたのかは、
自分の鼻すする音と目を擦る事に一生懸命で、よくわかんなかった。































2008.6.1