うひひひー!

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

風呂が生姜湯だった。
あったけーし生姜もいいし、ジンジャーエールに浸かってた気分だべ。
そういや本家でも菖蒲湯に浸かってたよね日本さん。
菖蒲は五月とかそこらへん向きだが。

体から立ち上る湯気に頬を緩め、髪を拭いていると。










うわぁぁあああっ!
どたん
がったん

ばたばたばた…










「…幻聴かね





こう、不穏な音が聞こえましたが…
気のせいだよな!隣のうちのちびっことか!(無い)










いや、現実逃避やめようよ…!!
どっかのヒロインみたくなってるよ。そんなキャラじゃないよ。腹くくろうよ。
大丈夫、何が大丈夫かしらんが、だいじょぶ。(暗示)











…気を取り直して、棒と化していた足を進める。
日本さんにも風呂入ってもらわなくては。(現実逃避)

すぱ、と綺麗な音を立てて、障子を開けた。
そこには日本さんと、





「にほ………………………………ほ?





ワォ。






「やっhぅえええ!?
ー!





Question・突然抱きつき挨拶を悲鳴に変えたこの方は誰?
Answer・イギリス?










ブブーッ。ノンノン。





「お、お久しぶりですねアメッカさん…
?あめっか?

りが省略されたんです。げっとあっぷとおんなじです。(違う)





Answer・アメリカさん。
ピンポーン。




















全く…





日本さんが眉根を寄せながら呟いた。





只今アメリカさんは破れちまった障子を修復中。私もお手伝い中。
どうやったらこうなるんだ、日本さんむちゃ怒ってるやないですかー!

どうしたらここまで穴開くんだろうか…。

穴を隠すための桜が舞った障子から手を離す。「アメリカさん、何しに?」

「いや、暇だったからゲームでも…」





「あ、いいですねぇ。でも障子破壊だなんて既にゲーム気分ですか





大体夜中じゃねーか!
私眠い!夜更かし良くない!

「何で明日に回さないんですか…ていうかその有り余るエネルギー、
どっか別のところにつかってくださいな」

イギリスに、ほら、ね!(大人の時間的な意味で)

さんの言うとおりです…常識的に考えてください」
「悪かったってばー」

あめりかんすまいるはいらん。

ていうかこの時間ならもうアメリカさんお泊りかなぁ。
もしかしてそれは口実で私おらんかったら日本さんとあの……!





私自重。





「日本さん、これどうしますー?」
!?これ扱いは酷いよ!

うっせ。

「そうですね、しょうがないですから今日は泊まってもらいましょう」
「じゃ、布団用意してきます。アメリカさんは、くれぐれも、大人しく。
ゲームでもやっててください」

あ、ちょびっと寒い。





湯冷めしちゃったかなあ。




















「よし」

布団を敷き終わって、いざアメリカさんを呼びに行こうと思ったら、





お手手が透けていらっしゃった。





まぁ、このまま消えると日本さんに迷惑をかけちゃうので、
ちょちょっと、手紙を書いて。





ふと後ろを向くと、私の鞄があった。
え、いつのまに…?





「(ホラー臭い…)ん?」

おっと久々にあの紙が出てきましたよ。
ふむ、この世界ではブリタニアエンジェルの力がもらえるのか。





ぶっちゃけるといらね。





まぁそんなこといってイギリスさんが落ち込むのもまぁいいけど(Sですから)
かわいそうだから言わないでおこう。会えるか分からないけど。





いろいろごちゃごちゃやっているうちに、私の体はすっきりと消えてしまった。

あーあ。






























2008.12.3