ええー…マジかよ?

Her changeable life
〜彼女の変わった生活〜

え〜…コレって助けた方がいいわけ?
でも助けたら助けたでなんか言われそう…助けろ

「しょうがない…」

鞄からカッターを出す。
うん、もともとこんなもの入ってなかったよ?

ぶちっ

「うおっ」

足元に糸色先生が転がってきた。

「気ぃ失ってるし…」

てかぶっとい縄の跡が…
なんかやだなぁ。




















「ふう」

首に濡れたハンカチをおく。

「コレでいいんかな…?」

重かったから引きずるようにした。
いちおう、桜の木の下に寝かせて、私も座る。

「ったくずるいんだよ…こんなに美人なくせして自殺とかさ…!

もてないようでもてるようでもてないような(何回言うんだ
私と比べたら、月とすっぽんもいいとこだ。

「やばい…襲いそう!!!!!!

やべぇよ。こんなん冗談にならないよ。
早く起きてくんねぇかな。

「ん…?」
「あ、起きた」

がばっと糸色先生が起き上がる。

「あのー…」
「…」

こっち見ないで。襲いそうなんだから……!!!

自殺の邪魔してすいませんでしたでもここで死なれると
困るのでそれでは私は失礼します


一刻も早く立ち去らなきゃ…

がっし。

「………なんでしょう?

思いっきり嫌な顔をしてそういった。
やばいんだってば。

「あの…貴方のお名前は?」

…………やべ。





どさり。





「「………………………」」





どうしよう。
勢いで押し倒しちゃった☆(☆じゃねぇよ)

だって首傾げた糸色先生が可愛かったんだもの。
きゅんときたんだもの。
どうしよう。


「えーっと、ごめんなさい」

肩から手を離す。
…………………チッ(舌打ち)

「いえ…」

ひいてんじゃん!明らかにひいてんじゃん!(泣)(驚いただけだと思う)

「えっと、それで、貴方は」
「…しいていうなら家なき子です」

…うん。事実ですね。
って

絶望した!子供を捨てる親に絶望した!
「…(違うんだけどなぁ)」

お決まりのあのセリフを言ってらっしゃった。
ええー…

「それより家に帰ったほうがいいんじゃ」
「いえ!私はこの汚い世界に絶望して…」

うんたらかんたら。
話し長いなぁ、糸色先生。

「なんでそんなに絶望するんですか」
「…なぜなら…自分の名前が…!!!」

あー…そのまままた名前について長く聞かされた。
いや、知ってるんすけど。

大体

「いい苗字なのに」
「どこがですか!」

うぉ!くわっってこっち向いたよ。
怖い。

「だって”いとしき”って間違えて変換すると”愛しき”になるんですよ」

これはいいと思うんだけどなぁ。
フルネームで呼ばれると愛されてるカンジする。

「それにそんなに嫌なら結婚でも…」

しちゃ…………だめだ。
結婚しちゃだめ。私が婿になるんだから!(逆)

「……そんなこと言うの、貴方が初めてですね。
まぁネガティブなのは性分なんですが」
「?」





「ありがとうございました」





にっこりと音がつきそうなカンジに糸色先生は笑った。
………………………萌ええええええええええ!!!(壊)
私も笑いかえす。

「……」

え、ちょ、なんで固まるの!?


ってか心なしか頬が赤い。
笑顔が素敵だったのね☆(おい)

「じゃ、それでは」





「待ってください!」
「!」





おおう。びくりしたー…(びっくりじゃなくびくり)
じゃなくて、





「まだ何か」
「いえ…あの家がないんですよね」
「と言っても一時的にです」
「?私の家にいらっしゃいませんか」





………………………え。
え、ちょ、え、待て。
下手したら襲いかねないんだけど。
…でも住むとこはほしい。この歳で野宿はやだ。





「お願い…します?」




















「ふぅ」

糸色先生に布団を敷いてもらって寝ることにした。
け・ど。

「なんか寝れん…」

また銀魂んときと同じパターン?
ええー…それはやだねうん。

「とにかく寝なきゃ!」

ぽふっと布団に倒れこむ。

「ああ…





糸色先生の匂い…

誰だ今変態くさいって言った奴。
否定はしないけどな☆(しないのかよ)

「これからどうしよう…」

ゆっくりと目を閉じる。
瞼が重いはずなのに、寝れない。

でも、何時からか意識はなくなっていた。






























2007.7.28