「ねぇヒバリン」

放課。
僕はいつも通り書類を応接室で片付けていた。

そこに、幼馴染のがやってきた。

「何だい、というかその呼び方やめてくれる?」

そう返して、湯飲みのお茶をすする。

「私、実は隠してる事があるの」
「無視かよ」

ワォ、僕とした事がキャラ崩壊しちゃったよ。

「で、何?」
「…………私、実は





宇宙人なの」
「ブホァアッ!」

あっつ!お茶吹いた。
なんだブホァアッ!って。もう駄目だコレ完璧に僕のキャラとか崩壊だよ。

「元からだよヒバリン」
「その呼び方やめてくれない、
ていうかさり気に人の心を読むな」

は僕が吹いたお茶のせいでぽたぽたと薄い緑の水がたれているが、
気にせず続けた。


気にしろ。

「私、宇宙人なのよ」
「…またなんで」
「昨日、私ね、寝ているときにこうふわっと体が浮き上がって、外に出たのよ。
それで宇宙までいったのよ。なのに、苦しくない。





そう!これは私が宇宙人である証拠!
だって酸素が無いと一発即死☆なのに死ななかったのよ!」
「………………………」

それって夢なんじゃあ。

というか一発即死☆とか明るく言うあたり、
あれ、この子って腹黒属性だっけ。

「夢じゃないわ!」
「だからさり気に人の心を読まないで」
「私、昔から自分のうちに違和感を感じていたの。
それでね、よく空を眺めると懐かしい気持ちになったのよ」
「…」
「最初は私、かぐや姫なのかしら?って思ってたけど」
「どんだけ自意識過剰なの(可愛いけど)」
「でも違うのよ!」

びしぃ!と指を雲雀に突きつけて、は続ける。

「昨日浮いた事によって私は確信したわ!





宇宙人なんだって!」
「いやいやいやいや」
「私には分かるわ。ミステリーサークルが出来るわけも、どうやって出来るかも」
「分かるの!?」
「星に帰ればね!」
「星になってしまえ」

ハァ、と雲雀は溜め息をつく。

「大体、幽体離脱とかそんなんじゃないの?」
「幽体離脱で宇宙までいけるの!?」










「さん、宇宙人だったんですか!?」










「「…………………………………………」」

ワォ、この電波パイナップル、ソファの下にいたよ。
道理で気持ち悪い気配がするわけだ。

「骸?いつからそこにいたの?」
「クフフ、僕はさんがいるところには何処にでもいますよ!」
「君、それ何気なくストーカー発言だって気付いてる?」

パイナッポーは「それよりも!」
と叫ぶ。

ストーカー行為のどこが「それよりも」だ。

「さん…!!!宇宙人だったなんて…!!」
「(あああああああ電波が二人うぜぇ咬み殺したい)(キャラ崩壊?何それ美味しいの?)」
「いいんです!それでも僕は君を愛してますから!」
「「聞いてね―よ」」
「クフフ、ツンデレですね!おっとそこのヒヨコ、
君には聞いてませんよ」
「(雲雀なんだけど)」

電波なでさえもあのパイナッポーには今まで見た事も無い辛辣な顔をしている。
こう、なんかもう思いっきり見下すカンジ。
こっち見んじゃねーよタコ!みたいな(キャラ崩壊?そんなの元からだよ)。

電波同士なのに気が合わないのは何故なんだ。
ああ、同族嫌悪ってヤツか。

「ねぇ用はそれだけ?私星に帰る支度しなきゃいけないのよ
とっとと消えろ」
「おやおや、僕も手伝いましょう、
特に服を片付けるのを」
「(コイツ…





本物の変態だ…!!!)」

の強烈な毒舌を見事に骸はかわす。

「ちょっと待って」
「なぁにヒバリーヌ」
「ヒバリンでいいからそれはやめろ」

一つ咳をして続ける。

「大体どうやって帰るのさ」
「今日の12時にUFOが来るわ!」
「UFOをしっかりユーエフオーって言ってるのにイラッときたけど、
そもそもそんな時間にやってくるのは変態だけだよ」
「クフフ、が迎えに来てほしいのなら僕が迎えに行きますよ!」
「こんなカンジのヤツが出るから」
「クフ!?」

はいじけて、両手の人差し指をくっ付ける。
というかパイナッポー、何気に今「さん」から「」に呼び方変えたよね?

はうっすらと大きな瞳に涙を浮かべて
叫ぶ。

「絶対に私は宇宙人だもん!」
「ごめん、シリアスシーンなつもりだろうけど、前のほうの会話でソレも打ち消されてるから」
「それでも僕は!」
「テメェはノるなパイナポー」

電波にイライラしてきた。
駄目だなカルシウムが足りない。

「私はっ…!遠い日の記憶に残ってるの!
ピンク色の地を踏む私が…!!!
」

「まだ続けてたの?ていうか故郷の星はピンクなの?」

「僕は…!君とずっと一緒にいました!」

「君が言うとストーカー告白にしか聞こえないから」

「…………違う違う違う!信じたくないよッ…!!!
私は…うちゅうじ…
」
「!」

ガバッ!

「(ええええええええあのパイナッポー何僕のに抱きついてるの!)」
「僕は…が宇宙人でも…何であろうと」
「む…くろ」
「好き…なんです」
「(!だまされるな!お前のコントにノってるけどさりげなく顔が崩れてる!
どさくさに紛れて本気の告白してるから!)」
「じ…つは」





「わろっせーい!!!!」





ゲシッ!

「グフッ!」

あーあ、ついつい蹴っちゃったよパイナッポー(満面の笑み)。

「、気をつけないと、
あれ本物だから(本物の変態)」
「うん、ごめんありがと」
「いいよ、ほら、もう帰るよ?」
「星に?」
「…………家に」
「…やっぱり私宇宙人じゃないよ!
ヒバリン、ハンバーグ食べたい
」
「いいよ。宇宙人じゃないなら」

I passed in Mars and the planet space
(私は火星と惑星空間を通り過ぎました)

次の日、血まみれの宇宙人が見つかったらしい。
パイナップル頭をした…ね。