ヘッドホンを耳にかけて、
今日の夕飯何かな、と考えて歩いていたところ、

前方に見覚えのある頭を発見した。
なのでヘッドホンを外して鞄に入れて、そいつ目掛けて全力疾走した。





つっなよしー!

ドン!





ふげーっ!

「あ、勢い余ってふっ飛ばしちゃった☆(棒読み)

「っ!ふっ飛ばしちゃった☆じゃないから!
「わぁ綱吉声真似そっくり!
「え、そう?…ってちがーう!
「ナイスツッコミ!」

ほら、私のペースに飲まれてるよ綱吉誰の所為だよ!by綱吉)

私の所為にきまってんじゃん
「うわっ開き直った!それにさり気に人の心読むのやめてくれない!?リ」

リボーンかよ!

人のセリフとるなー!
「あはは綱吉白目白目ー」

ぎゃははははと腹を抱えて笑う私。
うん、こんなときも私って可愛いなぁ。

いやいやいや
「…綱吉もさり気心よんでんじゃん」

俺いつの間に読心術習得しちゃったのー!?

「よくそんな長いセリフ噛まずにいえるね。苦労人なんだね。ツッコミばっかしなきゃいけないから

「うん…そうなんだ…ってもその一人だろ!何常識人みたいな顔してんだよ!
「あーあバレちゃった」
バレるに決まってるだろ!

ハァ、と溜め息を吐く綱吉。
そんな動作も可愛いねぇ「私の」綱吉、私の次に。

可愛くないから!てかどんだけ自意識過剰なの!?そして私のを強調しすぎだから!
「あっははー真っ赤っ赤、可愛いー私の綱吉可愛いー
それに人間、ちょっと過剰なほうが良いよ
危ない人だからそれ!

もう、なんでもかんでも突っ込んでたら体壊すよ!(※壊れません)

「あ、そうそう綱吉、綱吉のうちにご飯食べに行ってもいい?」
は?
い、良いけど(母さんも期待してるし)」

「…今の、は?ってさり気に傷付いた…

「ごっごめんって!」

むっちゃめんどくさそうな顔してたもん。
うわー悲しい。

「ほ、ほら!」
「?」

綱吉が手を差し出してくるので、綱吉の顔と手を見比べる。

「手!繋ぐぞほらっ!」


綱吉、可愛い。
顔とか真っ赤にしちゃって。

少しはにかみながら、綱吉の手をぎゅっと握った。





×××××





「奈々さんこんにちはー」

奈々さんがこちらへやってくる。
やっぱり可愛いな。綱吉の可愛さは奈々さんの遺伝だと思う。

有難う奈々さん。


「あらちゃん久しぶり!今日ご飯食べていく?」
「んーでも悪いし」

「(食べる気満々だったくせに何が悪いだよ、猫被りやがって)」





ぎゅむ





綱吉が何か悪い事を考えたような気がしたので
ちょっと腕を軽く抓った(奈々さんにバレない程度に)。

「っ(いってー!抓りやがった!)」

「まぁまぁ、いいのよ別に」
「あ、じゃあお言葉に甘えさせていただきます」
「どんどん甘えてねー」

さて、奈々さんが去ったところで抓っていた手を離し、綱吉に向き直る。

「さて!綱吉の部屋に行ってエロ本探しでもしますか!
そんなの無いから!

とりあえず、綱吉の部屋へ。





×××××





相変わらずぐちゃぐちゃ!
お前失礼だよ!

スパァンと頭をはたかれる。
いったいなー脳細胞が死んじゃったらどうするのさ。

「さー片付け片付け!」

は!?
とは名ばかりのエロ本探し!
そっちかよ!

いいじゃん、部屋も片付いてエロ本も見つかる。

一石二鳥だよ。

一石二鳥なのはだけだから!
「いいじゃーん別にエロ本無いんでしょ?」

うっ…

なぜそこで詰まる綱吉よ。
あるのか?エロ本があるのか?

「やっぱやめた。ゲームしようゲーム」
「は?どうしたんだよ行き成り」
「なんでも無い!」

「…何怒ってんだよ…変な

怒ってないもんね!プンスカプー!(※怒ってます)





×××××





「むっちゃうめぇ」

さっきの怒気はどうした?
「そんな物知りません。私にとって3秒前はもう過去です
早ッ
「これが本当の3秒ルール」
上手くないからね!?

今、奈々さんの作ったオムライスを食べている。
ちくしょーこんなの毎日綱吉は食べてんのか。贅沢者め!

「綱吉、はいあーん」

ハァ!?

「…………じゃあもういいよ(ズーン)

「ご、ごめんってば!食べる!食べるから!
本当!?(キラキラ)
お前さっきの演技だろ!(怒)

ふっふーもう過去だもんね、過去の事は気にしないもんねー。

「ほれ」

ぐっ

綱吉の開いた口にスプーンを入れる。
そして口からスプーンを抜く。

綱吉はむぐむぐと取り合えず顔は混乱していたが
口を動かしていた。

「美味しい?」
「…美味しい」
「そりゃ奈々さんの料理だもんな」

綱吉は顔を真っ赤にしていた。





ああ可愛い私のピュアボーイ!





×××××





泊まりたい!
駄目だって!

さっきからこのやり取りばかりだ。

事の発端は五分前。





×××××





「美味しかったですご馳走様!」

手を合わせてそう言うと、奈々さんは笑ってくれる。

「そーいえば母さん、ランボ達は?」
「ハルちゃんの家に泊まるんですって」





…という事は!?





これは綱吉とドキドキ☆ハラハラ、ぽろりもあるよ!
お泊り会が出来るのでは!

長いよ!

「とりあえず泊まらせて!」
駄目だから!

それで言い合いが始まったのだった。
ちゃんちゃん。





×××××





ちゃんちゃん。じゃないから!本当に駄目!
「大丈夫だーって!
エロ本探しとかしないから!

お前ソレばっかだな!つーかする気満々だろ!?
正解!
よっしゃー!

ってちがーう!と、またまた完全に私のペースに飲み込まれている綱吉をじっと見て
いじけたように言う。

「…だって綱吉好きなんだもん
「(うっ…可愛い)俺だって、そ、そりゃ、、のこと好きだけどさー」
「(うわー顔真っ赤)じゃあいいじゃん」

「そ、の」

どうしたの?と聞くと


ど、どうなるかわかんないし


と、つかえながら小さく呟いた。

ふ、不意打ちは卑怯だっ…!!!

「な、何それ!
「あーもう!知らないよ!
「じゃあ私だって知らないもんね!」

あああああ顔が熱い。ヤバイ照れるっつーかあああああ恥ずかしい!

「と、泊まる!なんと言っても泊まる!」
「…」

奈々さん、泊まります!と下の階に居る奈々さんに報告。
よし、私はとりあえず落ち着いて自分のペースを取り戻せ。ひっひっふー。

「(ふー)大丈夫!綱吉が押し倒しても押し返すから!(キラキラ)
何の話ー!?

とりあえずそれで良いじゃない!

良くねー!

「いいの!さぁ一緒にお風呂に入ろう!」
はぁ!?
「あらあら仲がいいわねー」
母さん!見てないで止めてよ!










とりあえず、つ な よ し が す き な ん だ よ ! ! !










Half Happy
Hot Heart

幸せは半分こ、熱い心は止まらない!

おまけ

「おおおお俺だって好きだからな!」
「…っツナー!(かわいいいいい!)」